議会報告city council report

平成19年6月津市議会定例会一般質問

津和会の大野寛です。

議長のお許しを得ましたので津市議会6月定例会で一般質問致します。

先ず、過日地震による山腹土砂崩落により危険にさらされ不安な毎日をお過ごしの中村町の皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い安全確保が確立することを祈念いたしております。

それでは質問に入らさせていただきます。第一の質問は今津市の最重要課題となっている新最終処分場に関して伺います。候補地、三ヶ野、中村の皆さんの代弁者として地元住民の声がどの様に伝わっているか認する意味からも皆さんに解るようにご説明頂きたい。

松田市長はじめ市幹部の皆さんが地元住民の声を聞くと言うことで、三ヶ野公民館で18年10月1回、中村町で18年9月と19年4月の2回、それぞれ意見交換会が開催されています。又市幹部の方々と三ヶ野区役員との意見交換会も数回開催されております。

私はそれぞれの会に出席し地元が無理な意見を言っているのではないと地元の皆さんと同じように思っています。その声は唯一つ 「この地域が候補地として当初選定されたことが誤りである」 なぜ誤りなのかそれは 候補地が広域組合のゴミ焼却場を25年間に渡り受け入れその施設が煙を吐いて稼働中に住民に何の話もなくほぼ同一場所に次期処分場の候補地として住民に知らされないまま行政独自で話を進め、選定し その後3年余り何ら行動するでなくほうりっぱにし 空白期間をおき焼却場がおおたかクリーンセンターとして移転すると同時に平成11年10月20日、ゴミ処理組合より旧白山町へ最終処分場建設要請文が来ています。このような経過の中での候補地選定はとうてい受け入れられるものでない。こういった住民の声を聞いて頂き、過去の検証等もしっかりとした中で 地元の意見を一体どの様に捕らえられていたのか伺います。

同じ新最終処分場に関し市長は第1回定例会で 今年が勝負の年と言われ今定例会でも再度発言されています。市長の言われる勝負とは、この最終処分場に関してはどの様に勝負されるのか伺います。

私共地元は行政に勝つ負けるとということで白紙撤回をお願いしているわけでなく地元の意見をよく検証して頂きそれが間違った事を言っているのでなかったら行政はきっと地元の願いが解って頂けるとの思いで今日まで白紙撤回を訴え続けております。市長のご見解を伺います。

次の質問の移ります新最終処分場処理方式検討業務について伺います。この業務は執行が遅れ新聞紙上でも取り上げられ議論を呼びました。

私がこの報告書を見る限り最終処分場に限っての処理方式の検討としか思えません。平成18年11月28日付け津市より三ヶ野区、中村町あての公文書ではっきりと「業務委託の内容としましては市内のごみの現状調査やゴミの将来予測等を行ったうえでゴミ処理のあり方を検討し本市に相応しい最新技術を駆使した処理方式を導き出そうとするもの」と回答されています。ゴミ全体とらえてのあり方を検討するとの回答であると思っておりましたが最終処分場に関してだけの 相応しい処理検討にいつ変わったのか。

地元との信頼が第一と言われている中での回答と思いますがこの公文書と報告書との整合性はどこにあるのか伺います。

つぎの質問に移ります。

森林セラピー基地構想についてうかがいます。

美杉地区に計画されている「元気つくり事業」として森林セラピー基地が構想され現在基地認定後メニュー作成中となっていますがどの様なものか伺います。このセラピー基地については美杉地区だけの構想で終わらず津市の周辺地域も取り込んだ事業として発展させていくよう是非展開願いたい。森林の「癒し」効果という健康の観点、又それより発展させ観光の観点。又森林保全が大前提となることより農林業の観点からそれぞれが単独でなく相乗効果を練りながらの展開を図る必要が有ると私には思われるが今後の展望について伺います。

私の最後の質問は津市の林業について伺います。

新しく発足した津市。710平方キロと言う広大な面積の中で森林は約300平方キロ、全面積の約45%を占めます。今この森林が放置され荒廃しています。山村の過疎、高齢化、林業従事者不足、木材関連産業の厳しい状況が現在の状況を生んだと思われます。

現在世界的潮流として天然林の伐採禁止、代替燃料としての木質資源への期待、地球温暖化防止の一端としての森林造成等少しは明るい状況が見て取れます。三重県も森林機能のさらなる維持増進の為森林環境創造事業に加え環境林整備治山事業、高齢林整備間伐促進事業等検討されていると聞いています。 これらを踏まえた津市の林業振興策について伺います。

(平成19年6月議会報告)