議会報告city council report

獣害対策

農産物獣外対策事業の内容についてご質問をいただきましたのでお答えいたします。

獣害対策事業は農林行政の重点施策の一つとして位置づけており、ご審議をいただいております平成19年度予算では約2千万円を計上し、非常に厳しい予算の中ではございますが、前年度より約4割増額をさせていただきました。

その内容は、進入防止柵の設置にかかる補助で約1千300万円、駆除委託料で約360万円が主なものでございます。進入防止柵については電柵等にかかる原材料の10分の7以内を補助しようとするもので、延長約25キロメートルの電柵等に対応できるものと考えております。

獣害対策にかかる基本的な考え方としては、防止柵の設置や駆除による固体調整とともに、野生鳥獣の生態や特徴を把握した上で、集落ぐるみでの追い払いはもとより、集落から収穫残さや収穫しない果実の放置や隠れ場所となっている耕作放棄地をなくすなど集落環境の改善に地域をあげて取り組むことが必要であると考えております。

したがいまして、被害地域の方々に野生鳥獣に対する正しい知識と、地域ぐるみで対策を行うことの必要性を認識していただくための啓発チラシ等を作成し、地域との協働の下で効果があがる獣害対策事業に取り組んでまいります。
また、三重県では、この4月に鳥獣保護事業計画の変更を予定しており、その中でメスシカの狩猟禁止の解除を県内全域に拡大するとともに、有害鳥獣捕獲許可期間を1ヶ月から3ヶ月に延長することなど狩猟規制の見直しが検討されておりますことから、今後、関係団体等とも十分連携を取りながら獣害の現状に即した見直しが図られるよう三重県へ要請してまいりますので、よろしくお願いいたします。

(平成19年3月議会報告)