私と剣道
迷い編

試合があると決勝戦でいつも同じ相手とあたり、そしていつも負けて準優勝。
そんな状態が続いていた。いつも負けていたのに いきなり快進撃を続けることができるようになって私はすっかり 有頂天になっていた。剣道を初め7年目にして初めて手にした全国大会の切符。その重みも私は 感じることもなく、無駄にしてしまった。もっともっと 大切にしなくてはいけないことがいっぱいあったはずなのに・・・
(感動した!参照)
そのうち、私は自分を高める試合ではなく、負けたくない試合をしていることに気づき始めていた。
また、せっかく最後まで上り詰めているにもかかわらず、これまで試合をお願いした相手の人たちみんなの気持ちを背負って決勝の舞台に立っているにもかかわらず、準優勝なんだからいいやという 本当に情けない気持ちで試合をしている自分にも気づいていた。試合に行くたび 「なんや、今日もどうせ二人で決勝するんやろ?いっそここでじゃんけんでもして決めとけば」なんていう軽口に、追い詰められ何が何でも決勝戦にまでは上がらなければっていうプレッシャーを感じていた。
試合ってなんだろう?剣道ってなんだろう?
私の中に迷いとともに 大きな苦悩が芽生え始めていた。

続く