剣道を始めるということ

剣道をやりたい やらせたい どっちであっても 縁あって結武館で 剣道の修行を始めようと 入門してくれた子供達。 私は 3年ぶりに初心者を担当することになり子供達と 3つのお約束をしました。それは

返事と挨拶は大きい声ですること
挨拶や返事は 自分の 頑張ろうという気持ちのあらわれだという風に 子供達には伝えています。
大きい声を出すことで 勇気とファイトが でてくる。 「お願いします」 「ありがとうございました」 と声に出すことで 自分の気持ちを確認し 相手を思う気持ちを 大切にする。子供達は 自分たち同士で稽古をするようになり 打たれたときの痛さを 実感しました。「先生や先輩たちも痛かったけど みんなのこと受けてくれとったんやな、だから いつもいつも お願いします ありがとうございます の気持ちをもたないかんよ」といってから 声に出して 相手に伝えることを 理解してくれたように 思います。

先生の言うことをよく聞き よく守ること
剣道は 打って 打たれて 上達していきます。けれども 約束を守った上でのたたき合いです。相手が受け入れる状態ではないのに 打ってしまったりすれば 必ず怪我をします。また これは あとで 言葉のところで 述べますが、指導者の言うことをしっかり聞き守らなければ 技術の上達は 望めません。自己流では 絶対だめなのです。安全に稽古をするため、技術の向上をめざすため、”聞く”という姿勢が とても大切になってきます。子供達には、「一人では稽古はできないよ 相手をしてくれる大事なお友達に 怪我をさせたら 大変!! 私が 打てって言うまで絶対打つな 止まれって言うたらすぐ止まれ」 と伝えてあります。

相手の気持ちになって稽古をすること
剣道は夏暑く 冬寒い 厳しい競技です。普通にしていても大変なのに あんなに 重い防具をつけて動かなくては なりません。そんな中で 効率のよい稽古をするために みんなの協力が必要です。子供達には 「自分がされて嬉しいことは 人にもどんどんする。 自分がされていやなことは絶対に人にはしない」と伝えてあります。つまり 「厳しい稽古の中で、ボサーっとしとる ファイト!!て言われる どっちが嬉しいことで どっちがいやなことかな?」というと 自然に 他の人が稽古をしている時に 「ファイト!!」が出てきました。 これは剣道だけじゃなく 武道全体に流れている”礼”という概念にたどり着きます。