この言葉は 感動というより 私のおじいちゃんの思い出の言葉です。
私のおじいちゃんは 色々なスポーツをこなす人で、中でも テニスと剣道は 全中大会(多分今のインターハイのようなものでしょう)に 出場経験があったそうです。
私が 剣道を始めた時 初めて使った防具は なんと おじいちゃんの お下がりでした。
でも 70歳を過ぎた頃 脳梗塞で倒れ 左半身が 不髄になってしまいました。私も 学校の帰りに 病院へ寄り あまり乗り気ではない リハビリに付き合ったり したものです。
その時 おじいちゃんはよく 「返し胴って知っとるか?」といいました。なんでも 県外試合に出かけた時 よその県の選手は 返し胴を知らなかった。そのため おじいちゃんが 返し胴を打つと面白いように決まったそうです。何回も何回も そう問い掛けるおじいちゃんに 「リハビリ頑張って 早くよくなって 教えてくれやないかんやん」 と励まし続けました。
結局その約束を 果たすことなくおじいちゃんは 逝ってしましまいしたが、今でも 返し胴の稽古をすると おじいちゃんのことを思い出します。
続く