ビリヤード

★ ビリヤード専門用語 ★

◆ キュー / キュースティック
 手球を撞くのに用いる棒状の道具。最近ではシャフトとバットに二分割されるタイプが主流である。

◆ ハウスキュー(反対語:マイキュー / プライベートキュー)
 ビリヤード場に常備されている貸し出し用のキュー。メンテナンスの悪い球屋では反り返っているキューがあり、これではまともなプレイは出来ない。この対策としてマイキューを持つことがおすすめである。

◆ タップ
 キューの先端に付いているショットの際に直接手球に触れる部分。皮や圧縮された繊維などが用いられる。

◆ チョーク
 タップに塗ることにより摩擦を増し、手球の中心以外を撞いてもキューミス(カツン!といって弾かれる)を起こさないようにする道具。

◆ メカニカルブリッジ / レスト
 手が届かないまたは撞きづらい位置にある手球をショットするときに使う道具。

◆ ブリッジ / レスト
 ショットの時のシャフトを支える側の手の構えのこと。人差し指と親指で輪っかを作りそこにシャフトを通すスタンダードブリッジや、人差し指と親指を密着させて出来たV字状の溝にシャフトを乗せるVブリッジ(オープンブリッジ)などがある。

◆ 手球(読み:テダマ)
 白い球。唯一キュー(球を撞く棒状の道具)で撞いてもいい球。

◆ 的球(読み:マトダマ)
 番号のついているカラフルな球で1番から15番まである。ビリヤードはこれをポケット(穴)に入れるスポーツである。練習時、これを撞くと店員さんに注意されることがあるから気をつけよう!

◆ 先球(読み:サキダマ)
 ポケッとさせることを狙っている的球。

◆ ラシャ / クロス(cloth)
 ビリヤード台の表面に敷かれている布。長い間これを張り替えてないと、押しや引きのかかりが悪くなる。よく球屋で「初心者のジャンプ・マッセ禁止!」と書かれているのはラシャを傷つけないようにするためである。実家のホームの球屋で替えてるのを見たことがあるが、ラシャの張り替えは大変な作業である。

◆ クッション
 いわゆる壁のこと。長い方を長クッション、短い方を短クッションと分けて呼ぶ。また、動詞として使う場合は、手球または的球がクッションにぶつかることをいう。
  ◆使用例「8番を入れた後、2クッションして9番に出す」

◆ ラック / マス
 ポケットビリヤードの的球をセットする道具、またはセットすること。マスを立てるともいう。ラックがゆるいとブレイクできれいに割れない。

◆ ブレイクショット / ブレイク
 ポケットビリヤードにおいてラックに手球をぶつけて固まりをくずすこと。これでゲーム開始。HTなどでは最初のブレイクは一斉ブレイクといって、全部の台で一斉にブレイクすることが多い。壮観である(笑)。

◆ バンキング
 オープニングブレイクの選択権を決定するための方法として、競技会で最も一般に用いられるもので、2人のプレーヤーが、ヘッド側からフット側の短クッションに、同時に球を撞き、それが手前のヘッドクッションに、より近く停止した方が選択権を得るというもの。

◆ ブレイクランアウト(Break run out) / マスワリ
 ナインボールでブレイクインした後、相手に一度も撞かせずに9番まですべて取りきること。はっきり言ってかなりむずかしい。とりあえず初級者・C級はこれが目標。連続してマスワリすることを連マスともいう。

◆ 裏マス
 相手のブレイクノーインから一度もミスをせずに台上のすべての球をポケットすること。主に9ボールで用いられる。

◆ ナインボール
 ビリヤードのルールのひとつ。1番から9番までを使い、台上の最少番号の球に手球を当てなければならない。最終的に9番ボールをポケットに入れた方の勝ち。世界的に今はこれが主流で、大きな大会もほとんどがナインボールである。

◆ エイトボール
 ビリヤードのルールのひとつ。1番から15番までを使う。ローボール(1〜7)かハイボール(9〜15)に分かれ、自分の球をすべて決めきった後、8番を落とした方が勝ち。ナインボールよりも運の要素が少ないと言える。

◆ ボーラード
 ビリヤードのルールのひとつ。ボーリングのような300点満点の一人用のゲームであり、このスコアによってその人のレベルを推し量ることができる。ビリヤードのプロ試験もボーラードで行われる。ちなみにつみけはだいたい120くらい(12月1日現在)。

◆ スクラッチ
 ファウルのひとつ。手球がポケットに入ってしまうこと。ブレイクで入ってしまった場合ブレイクスクラッチという。

◆ 2度撞き
 ファウルのひとつ。一度のショットで手球がタップに2回触れること。手球と的球との隙間がチョーク1個分より短いときは「プッシュ」とコールすることにより2度撞きが認められる。

◆ スリーファウル
 試合中、3回連続でファウルを犯すと負けとなる。

◆ ミスキュー / キューミス
 手球の中心以外を撞くとき、タップが手球の表面を滑ってしまい「カツンッ!」という音を立てショットを失敗すること。大会のルールによってはファウルを取られることもある。

◆ 入れ / ポケット
 的球をポケットに入れること。ビリヤードで最も大事な技術。

◆ 出し / ネキ(ネキスト)
 的球をポケットしたあと、次の球を狙いやすい位置に手球を持っていくこと。
  ◆使用例「出しに集中すると入れで失敗することが多いよね?」

◆ 厚み
 手球と的球が接触した瞬間の重なり具合。重なり具合が大きいほど「厚い」という(つまり、真っ直ぐ狙う時は厚み100%である)。

◆ 振り
 手球-的球ラインと的球-ポケットラインの角度のこと。つまり、手球と的球とポケットが真っ直ぐ一直線上にあれば“フリがない”状態であると言える。フリが小さい方がポケットしやすく、フリが大きい方がポケットしにくい。フリがないとポケットした後押しか引きでしか次の球に出せないため、出しのためには多少フリがあった方が良い場合が多い。
  ◆使用例「出しを失敗して思いのほかフリがつかなかったなぁ」

◆ 逆振り
 フリの方向(手球が的球-ポケットラインの左右どちらにあるか)によって次の球への出しやすさが異なる。出しにくい側に出してしまった場合を“逆フリになった”と表現する。逆フリからリカバーするのは骨が折れる。
  ◆使用例「うへ〜、せっかく出したのに逆フリになっちまったぁ〜!!」

◆ 押し / フォローショット
 手球の中心より上を撞くと前回転がかかり、的球にあたった後、手球が前に進む。ラシャ(台の表面のマット)との摩擦で勝手に押しがかかってしまうことがある。出しには必須のテクニック。

◆ 引き / ドローショット
 手球の中心より下を撞くと逆回転がかかり、的球にあたった後、手球が戻ってくる。ラシャの摩擦と逆の方向の運動であるため、押しよりも難易度は高い。手球と的球が遠いほど難しい。出しには必須のテクニック。

◆ ひねり / スピン / イングリッシュ
 手球の中心より左右にずらして撞くことにより、クッションに入った後の手球の転がり方を調整できる。しかし、球体の横を撞くので当然微妙に左右にずれて進むため、素人ではやらない方がいい高等技術である。もちろんつみけもほとんど使わない(使えない?)。

◆ セーフティ
 あえて的球をポケットするのではなく、次に相手が当てにくいような配置にして、相手に番をまわすこと。
  ◆使用例「出しにくい時はあえて入れに行かずにセーフティに行くべし!」

◆ バンクショット / バンク
 的球をクッションに入れてからポケッとすること。コーナーポケットを狙うことをコーナーバンク、サイドポケットを狙うことをサイドバンクという。

◆ 空クッション(読み:カラクッション)
 手球をクッションに入れてから的球に当てること。

◆ コンビネーションショット / コンビ
 的球を他の的球に当てて、あとから当たった的球をポケットすること。

◆ キスショット / キス
 的球を他の的球に当て、最初の的球をポケットすること。

◆ キャノンショット / キャノン
 的球に当てたあと、手球を別の的球に当て、その的球をポケットすること。

◆ ハウストーナメント(略:HT)
 各ビリヤード場単位で月毎、週毎、あるいは季節毎に開催される小規模の大会のこと。ビギナーズなどのように初級者向けの大会なども開催されている。

◆ A級・B級・C級
 アマチュアプレイヤーのクラス分け。A級が最上位でC級が最下位。最近ではC級の下に初級者(ビギナー)を切り離して扱うことも多いが、分類上は初級者はC級の一部である。基本的に自己申告である。

◆ SA級
 A級のうちオープン戦や大きな公式戦で優勝しタイトルを取ったアマチュアプレーヤーをSA級という。唯一自己申告が認められないクラスである。

◆ CSカード(Cue Sports members Card)
 日本のアマチュア選手登録制度。また、その登録証として発行されるカードのこと。公式の試合には、この登録がなされていないと出場できない。


★ ビリヤード [俗] 専門用語 ★

◆ コジる
 真っ直ぐ撞いたつもりが、ストロークのずれまたは撞点ずれにより、手球に変な回転がかかってしまうこと。コジると手球にカーブがかかってしまい、ほぼ9割方的球はポケットできない。緊張や練習不足により良くコジる。また強いショットをする時にもコジることが多い。

◆ トバす / 抜く
 的球が入らなかったこと。
  ◆使用例「9番をトバして負けちゃった・・・」

◆ 土手撞き(読み:ドテヅキ)
 手球がクッション際にあり上の方しかつけない状態で撞くこと。これもカーブがかかってしまうことが多くむずかしいとされる。

◆ スコ勝ち・スコ負け
 2−0や3−0など完封で勝つこと。または負けること。スコ負けするとめちゃめちゃ悔しい(あたりまえ!)。

◆ フロックイン / フロック
 まぐれのこと。狙いではなく得られた好結果。HTなどでは「失礼!」とひとこと言うと良い感じかも。

◆ ナチュラルセーフティ / ナチュラル
 先球のポケットミスによりたまたまセーフティとなってしまうこと。この時も一応「失礼!」と言った方が良い感じかも。
  ◆使用例「僕はナチュラルA級です」

◆ ガコガコ / ガタガタ
 ポケットの角に蹴られて穴前に残ってしまうこと。

◆ 渋い台
 ポケットが小さいまたはポケットが奥にある台は、先球が穴前に残りやすく、渋い台と言われる。つみけのホーム「Mr.Tom」の台はどれもかなりの渋さである。入れの練習には良いが非常にストレスがたまるという問題がある。(^-^;;;

◆ キュー切れ
 手球に効果的にスピンをかけられる撞き方、あるいはその程度。キュー切れが良いストロークを身につけたいものである。

◆ 取り出し
 ブレイク後の配置で最小番号の球がポケットしやすいかどうかの程度。例えば、@が見えないところにあった場合、取り出しが悪いと言う。
  ◆使用例「せっかくブレイクで4つも入ったのに取り出しが悪くてね・・・」


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