2001.10.31までのものは、その1に収録しています。

85 青木 功、米シニアツアーで4年ぶりV    (5.20)

 日本ゴルフ界に慶事が続く。米ゴルフシニアツアー、インスティネット・クラシックの最終日、前日3位の青木功が7アンダーの65をマークし、通算15アンダーで逆転優勝した。青木のシニアツアー優勝は1998年のベルサウス・シニアクラシック以来4年ぶり9度目、59歳での快挙である。


84 久保谷健一 プレーオフを制す【第70回日本プロゴルフ選手権】(5/19)

 奈良県のKOMAカントリークラブを舞台に行われた、「日本プロゴルフ選手権」のファイナルラウンドを観に行った。

 今日のお目当ては、韓国の新鋭「ホ・ソクホ(SK・ホ)」。華奢な体からロングドライブを放ち、小技もうまい。トーナメントリーダーで、この最終日を迎えている。  …(略)…。
 最終組、トーナメントリーダーでスタートしたソ・ホクトくん、絶妙のアプローチを見せて1・2・3番をしのぎ4番でバーディ。…(略)…。ところが、次の8番パー5で乗らず寄らず入らずのなんと云う事はないボギーを叩いたところから、急に精彩がなくなった。気持ちの張りが切れたのか、見ていても情けないゲーム運びとなった。
 お目当てのソ・ホクトが見られたものでなくなってしまって、このコースのしんどさが急に体にこたえてきた。…(略)…。
 それにしても、PGA【日本プロゴルフ協会】も、もう少しコースの選定に意を用いて欲しい。アップダウンが厳しく、左右OBのホールが随所にあるコースでの開催はいかがなものか。…(略)…PGAは開催の数年前に会場コースを決定し、2年ほどをかけてコースの整備をするのだが、コースの選定に時間をかけて、ふさわしいコースを選ぶことの重要さを認識してほしい。
 さらに、山間に無理をして開いたコースでギャラリーの歩行路も確保できず、観戦に便宜を図りにくく、またギャラリー駐車場や選手・メディアの宿泊所もないようなところでの開催は、反省の余地があるであろう。このような大会運営を続けていては、会場へ足を運ぼうというフアンも少なくなってしまう。

 第70回のこの記念大会は4年ぶり10回目のプレーオフとなり、久保谷健一が片山晋呉をくだし初の日本タイトルを手にした。なかなか結果が出ずに苦労した久保谷の栄冠を讃えたい。


83 瀋陽 北朝鮮住民亡命事件 その2(5.16)関連→政治

 阿南駐中国大使は、第二次世界大戦終戦時の阿南惟幾陸軍大臣の子息である。父の生き方をもって息子の今を云々するつもりはないが、玉音放送に先駆けたその自決こそが終戦時の各地陸軍の暴走を食い止めたとも言われる生き方を貫いた人であった。今、阿南大使の訓示が、「亡命者をできるだけ排除せよ」という意味合いを帯びるものであったとしたら、日本の戦後外交の指針がそうである以上むべないことというべきであるとしても、父子の世代でこれほどの違いを日本という国は生じていることに愕然とする。父は命を賭けて日本の国のかたちを守ろうとし、子は世界の中でできるだけ紛争の渦中には巻き込まれまいとする国の施策を守ろうとしている。

 この国は、今、大きな曲がり角に差し掛かっていることも、この問題から改めて知らされた。…ヨーロッパ諸国がEUを形成してクローバーリズムに対処しようとしているように、もはや世界的な激流を受け止めるには、国家としての規模は小さ過ぎるのかも知れない。…。日本はアジア諸国と手を携えて、アジア共同体を主導する国家と成りえるのか、それとも米国日本州として極東防衛を担うのか…、いや中華人民共和国日本省として中国語を国語とする国になるのか…、正念場であることを肝に銘じることである。


82 祝! 丸ちゃん 米ツアー2勝目!    (5/13)

 丸山茂樹が、アメリカ テキサス州のTPCフォーシーズンズ・リゾートGC(7017Yパー70)で行われた「ベラリゾン・バイロン・ネルソン・クラッシック」において、2位に2打差をつける14アンダーて堂々の優勝を飾った。大会ホストのバイロン・ネルソン翁から、「スマートなプレーをするグッドプレーヤーだ」と讃えられて、満面の丸ちゃんスマイルであった。
 11番で池に捕まった後も、中継が始まった12・13・14番と2〜5mのパーパットをことごとく沈めて耐えるゴルフに、丸山の成長の跡がうかがわれた。


81 瀋陽日本総領事館 北朝鮮住民亡命未遂事件5.10関連→政治

 中国瀋陽の日本総領事館に亡命を求める北朝鮮の家族5人が駆け込み、領事館敷地内において中国の武装警官に拘束され連行されるという事件が発生した。

 今回の出来事は、TVで放映されて全世界に流れた。映像は、中国の横暴とともに、日本の外交官の不甲斐なさを赤裸々に映し出している。外交官には、国を代表する使命感と気迫がなくてはならない。
 戦後50余年、日本人は誇りをどこかへ置き去りにしてきた。理不尽な横暴にもあいまいに笑い、白黒をつけずに物事を処理してきた。独立国として国を守ることよりも、経済の繁栄を優先してきた国であった。辱められても、フトコロさえ痛まなければよしとする卑しさを、恥ずかしいとも思わずに半世紀を過ごしてきた国民であった。瀋陽総領事館の館員たちは、毅然たる気概を忘れてきた民族のなれの果てなのかもしれない。


80 中日クラウンズ観戦記  (5.6)     関連→ゴルフ

 早朝5時50分に起きて、6時半には車を走らせていた。いつもならば寝る時刻である。連休のさなか、早朝の高速道路はスイスイ。名古屋西インターまで40分はかかっていない。名古屋の市内で少し混雑したけれど、8時前に和合ゴルフ場に着いた。
 第2ゲートから入ったので、2番ホールの第2打地点へ出た。第3組、星野英正・室田 淳・尾崎健夫がプレー中。一顧だにせず、ドライビングレンジへと急ぐ。弱冠17才で全英オープンのベストアマに輝いた、イングランドの星『ジャスティン・ローズ』が、今日のお目当てである。あふれる才能がどんなものか、これから世界に向けて大きく羽ばたく可能性を見てみたいと思ったのである。


79 責任感のない銀行は、整理機構へ!   (4-27)  関連→政治40

 銀行は公的資金注入の際に不良債権の早期処理を約束したはずである。ところが、不良債権はこの1年で4割も増えていて、昨年3月、17兆8800億円あった大手行の不良債権残高は、今年3月末、24兆円強になっているのだ。今、多額の処理をして大幅な欠損を出し、経営責任を問われることは避けたいというのが銀行経営陣の本音で、いずれ景気がよくなれば、自然に解消されるものだといった対処しかされていないのが実情である。


78 健全な国へ 政権交代を
   (4.15)       関連→政治39

 ひとつの政権が長い年月にわたって続くと、そこにはどうしても歪みや澱みが生じる。生まれながらにして欲と業を背負った人の世の宿命なのであろうか、権力の座に就いたものはおしなべて名誉と富を求める。手にした権力を私のために使うとすれば、たちどころにその政権や為政者は卑俗なものとなってしまう。アメリカの大統領が三選を禁じられているのは、この趣旨によることはよく知られた事例である。
 日本の昨今のかたちを見ると、長すぎる自民党政権の弊害が顕著に見られてならない。まず第一の弊害は、政権運営に対するおごりであろう。(以下、政治39へ)


77 「忙しいからできないなんて、気のないものの言い草
                       (4.5) 関連→ゴルフ

 忙しいことを言い訳にするゴルファー諸君に、「バハ・カリフォルニア選手権」の4回優勝をはじめ、アマ競技に9回の優勝記録を誇るマージョリー・ローが、まだ若かりし1976年、パームGCで行なわれたレディース選手権に出場したときの話を紹介しよう。


76 辻元清美の証人喚問 「知ってることを、全部ぶちまけまっせ!」
                        (4.1) 関連→政治38

 辻元清美女史は、敢然と証人喚問の招致に応じることである。「知っていることを、全て喋らしてもらいます」と宣言して、出席を快諾すればよい。


76 辻元清美議員、辞職。これを、社民党の復権に!(3.26)関連→政治37
 
 社民党が、国民の意思を代表し、正義を標榜する政党でありたいのなら、辻元議員の私憤を晴らすなどといった瑣末な次元の問題にすりかえられることなく、鈴木・加藤の問題を見事に追及して見せることである。55年体制の片割れである社民党は、どこまで行っても裏取引が身についていて、威勢のよい言葉の裏では自民党と馴れ合っているというイメージと、明日のない先細りの弱小政党にはもはや国政における何らの力もないとする批判を払拭して、社民党ここにありを顕示する大きな機会である。辻元議員の復活と社民党の復権をかけてこの問題へ取り組み、政党の威信を見せることこそ、今、社民党ガやらなければならない課題であろう。


75 選挙・政治活動を公費で!    (3.23)   関連→治36
   − 辻元清美女史の疑惑に思う −

 … 辻元議員の失脚は免れまい。ちょっとカン高か過ぎるが、歯切れ良く鋭い舌鋒で、政界浄化の急先鋒といった役割を演じてきた彼女だけに、こんな問題でつまずくのは誠に惜しい思いがする。 …


74 「空想科学大学」(江田康和 宝島社)(3.20)   関連→
読書20

 先日、奈良のとある喫茶店に入って、コーヒーを飲む間に読もうと、店の本棚から少し分厚い本を取った。ほかにおいてあった本が、もう読んでしまった漫画週刊誌とか女性誌とかであったので、それらの本の間に置かれていたこの本を手に取ったのだが、1ページの1行目から面白くて、運ばれてきたコーヒーの存在も忘れて読み耽ってしまい、我に返ったときには、せっかくのブレンドコーヒーがぬるい濃褐色の液体になっていた。
 何がそれほど面白かったのかというと、筆者は、ゴジラ・ウルトラマンなどの空想科学映画の主人公や、アトムやキャンディキャンディなどアニメのアイドル達に焦点を当てて、彼らの偉大なパワーに科学のメスを入れるのである。


73 我が世界史の恩師は、今、中世ヨーロッパの色濃きバルセロナへ!
   (3.15)                    関連→教育9

 外国人名地名オンチが世界史を採っていたのだから、必修教科だったのだと思う。後年、何かの本に、『現代を生きるためには、世界史を学ばなければならない。未来の枠組みはどう変化し、世界はどこへ向かうのかを、私達は世界史から学ぶことができる』という解説があった。だから高校の教育課程で、世界史が必修になったというわけだ。


72 宗男ちゃん、いい加減にしなさいッ!   (3.11)   関連…政治


 やんちゃ坊主の言い訳である。参考人質疑なんてチャチなものだ。辻本清美ちゃんの「あなたはウソの総合商社」は笑えたけれど、やっている・言っているに決まっている宗男ちゃんに、なんで「私は誠心誠意、政治に邁進し」なんて言わせているんだ。詳細な調査資料も新材料も持たない議員の質問では、宗男ちゃんはアッカンベーである。おっかさんに来てもらって、「宗男ちゃん、いい加減にしなさいッ!」と一括してもらうのが一番よいのではないか。


71 戸塚ヨットスクール事件 懲役6年の実刑確定  (3.1) 関連→教育8


 … 優しいばかりの誤れる人権教育を受けて育った、今の親たちも、同時に不幸である。誤った価値観を持って現実を生きねばならない彼らは、自分たちが半信半疑の人権主義の中で育ってきているので、自信を持って子どもに正対することができない。「ほめて育てる教育」などというものが、子どものためになると思っているのが不幸である。やるべきことをきちんとする、年齢に応じた自分の責任を立派に果たすことができる…、そういう基本を身につけさせたうえでの「ほめて育てる教育」であるのに、悪いところには目をつむり、良いところを見つけてほめそやすのでは、立派な人格を持った子どもに育つわけがない。 …




70 田中真紀子前外相、鈴木宗男議員の参考人質疑に思うこと(2/21) 関連→政治34


 田中真紀子前外相と鈴木宗男議員に対する参考人招致が20日、衆院予算委員会でおこなわれた。このところ多忙を極めていて、この問題についてのコメントが遅れてしまった。その後の展開も踏まえて、この問題を検証してみたい。(以下、関連ページへ)


69 食品表示の偽ラベルは 氷山の一角!     (2/19)  関連→政治33


 食品の表示などは、まったく当てにならないことを露呈したわけだが、従来から食品の表示については、数多くの虚偽表示が指摘報告されていた。今、巷では、大沼産コシヒカリと○○○は全くのウソ…などと公然と言われているし、先日、長野県で乗ったタクシーの運転手さんは、「そこの工場でポリに詰めている水が、『六甲のおいしい水』として売られているんです」と笑っていたが、公然たるウソが罷り通っている世界であることが恐ろしい。


68 本田武史選手の4位が意味するもの       (2/15)  関連→ゴルフ


67 「本当の歴史を知らずして 人間の誇りは持てない」
   (作家 池宮彰一郎、文芸春秋)            (2/14) 関連→読書19


66 ゴルフ場で死んだら、本望や! と、ライバル晃ちゃん (2/14) 関連→ゴルフ


65 三重県とその市町村は、独自の教育プログラムを! 3
 −教師の研修と問題解決を保証する体制づくりを−
        関連→三重県


 先日のテレビで、イギリスで最もレベルの低い小学校と呼ばれていた公立カルバートン小学校(生徒数354人)に赴任して、5年間で不登校や授業崩壊を一掃し、国語・算数・理科300点満点の全国一斉テストでそれまでの平均44点を282点に引き上げて、エリザベス女王から勲章を授与された女性校長シャロン・ホローズ女史の姿が紹介されていた。


64 「 精 神 の 発 見 」     ( 梅原 猛、 角川文庫 )  (1.30)
                                  関連 … 読書


63 田中真紀子外務大臣 更迭!  小泉内閣崩壊必至 (1.30)
   ー惜しまれる 小泉純一郎の誤謬ー 改革は頓挫 −        関連→政治


 午前0時、NHKニュースが、田中真紀子外務大臣更迭を伝えた。一瞬、我が目を疑ったが、次には、小泉改革の底の浅さを見た思いがした。これで、小泉内閣も急速に支持を失い、早晩総辞職を余儀なくされることだろう。
 これまであまりに党利党略私利私欲にばかり走った政治を見せつけられてきた国民は、小泉ならば政治の世界で正義を行なってくれるであろうという一点のみで、彼を総理総裁に押し上げ、今日までの無為無策ぶりをも、苦笑しながらガマンしつづけてきたのであった。彼が、政治に正義をもたらすであろうと信じればこそ…!
 何の究明も行なわずに、真相の解明に手を触れた当事者の首をとることが、小泉政治の手法であることを示したわけである。もはや、国の将来を賭した構造改革を、この小泉首相の手で行なえるとは思えない。


62 全てを外務省改革の好機に、ガンバレ田中外務大臣! 
                           (1.25)    関連→政治


 政界・官僚、それに一部のマスコミが手を組んで田中真紀子バッシング包囲網が作られているが、田中外相の外務大臣としての業績を批判する最大の材料は、外務省職員の掌握ができず、外交が滞っているという論議である。この批判は、基本的に成立しない。田中真紀子が改革しようとしているのが外務省職員の綱紀の粛正であり、外交機密費の疑惑解明であり、積年に渡って外務省が培ってきた体質の改善であるのだから、彼らの現在を否定することから始めなければならない問題である。獅子身中の虫を退治するのだから、虫の抵抗は必至であろう。…。
 この際だから、鈴木宗男議員の関与、野上事務次官の発言の真偽について、清廉な調査メンバーを組織し、この問題を取り巻くたくさんの第三者も現存することだし、それらの人々の証言を丹念に拾い上げて事実を究明し、誰もが納得する結論を示してもらいたい。ことは言った言わないの痴話げんかのようであるが、この問題の究明は、きちんとした形で結論を出すことができれば、やりたい放題の政界や外務省の浄化改革につながる好機とすることができるようである。臭いものに蓋をして、また諸悪を生き延びさせていては、国民の信頼はいつまでたっても得られない。
 ゆめゆめ国事多難な折りから、穏便に…などと言わないように!


61 2ヶ月間 ゴルフしていないなんて     (1.21)   関連→ゴルフ


60 三重県とその市町村は、独自の教育プログラムを!   その2
 −学力低下を招かないために−(その1からお読み下さい)関連→三重県


 繰り返される学力低下への警鐘の前に、遠山文科相は17日の全国県教委連合会総会で児童・生徒の学力向上を宣言。教科書を超えた授業や、始業前に補習や宿題を奨励する新方針を表明した。また、教科書に学習指導要領を超えた「発展的記述」も容認。同省では、教科書検定基準の改定作業を行う方針であることが報じられた。
 ただ、授業時間数の修正や何をどう教えるのかといった具体的な提案はなく、現場の工夫や努力に委ねるというものである。学校や教師に考えろというだけで、具体的な方策を伴わない新方針の効果は期待できない。


59 ●【17】 「紙の道(ペーパーロード)」
 (陳 舜臣  集英社文庫) 
        
(1.9)                 関連 … 読書のページ

58 ●【16】 「失 楽 園」 
(ミルトン作、平井正穂訳 岩波文庫上・下)
      
 (2002.1.3)         関連 … 読書のページへどうぞ

明けまして おめでとうございます。  その2     2002.1.1 20.55
   新しい年にあたって ー 自己責任の覚悟を持ち、凛として生きよう −

 予定では、今ごろは世界最大の客船「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」に乗って、カリブ海で新年を迎え、大海原を舞う海鳥たちを眺めているはずだったのだが、ちょっと…風邪を引いてしまって、ストーブで焼くスルメを噛みながら、テレビを眺めている。クルーズの予約時点では、風邪は引いてなかったろう…というのは、現実的でスルドすぎる指摘である。

 新しい年を迎えた喜びの中に、何か不安と憎悪に似た怒りを内在させて、平成14年が明けた。貿易センタービルの崩壊に象徴される、民族・東西・文明の間に積み重ねられた怒りと憎悪は、人間が生きていくうえで宿命的に背負わなくてはならない業(ごう)のようなものであろう。人は、知恵のりんごを齧った瞬間から、業を背負って生きねばならない定めである。
 そして同時に、人は知るべきである。人間の命は、犬猫や鳥・虫たちの命と、何ら変わることない価値しかないことを! むしろ、動物たちは同種の間で争うことはあっても、殺し合うことはないから、人間の命は人間同士で殺し合うその分、軽いと言うべきかも知れない。人は万物の霊長である…とは、人間が勝手に定めた独善であり、人の命は地球より重い…とは、政治の方便以外の何者でもないことを、もはや人々は知っているだろう。アフリカのサファリで、腹を空かせたライオンの前に立つまでもなく、パレスチナやアフガニスタンでポケットに手を突っ込んで歩いているだけで、我が命のなんと軽いことかを実感できる。
 人の命の尊さが否定され、社会の安全や安定は保証されることなく、世界の姿も定まらないこの時代、人はどのように生きればよいのであろうか。自己責任の時代である。自らの生きる道を自ら開き、その結果に対しては厳とした責任をとる生き方を確立しなければならない。
 世界では、中東問題を初めとする民族間の抗争が激化し、ユーロ経済圏の成立のように良い悪いは別にしてセクトナショナリズムが進行するだろう。そして、「すべてのイスラムは銃を取りジハードに立て」と、宗教すらを対立の材料とする。転じてわが国内の状況は、利権エゴの抵抗によって遅々として進まない改革、まだまだ増える倒産と失業…。護送船団方式、共同責任は時代遅れ。ペイオフと言われなくても、自分のことは自分で守る時代なのである。
 考えてみれば、それが人間本来の姿であった。人は、より多くの人がより安定して暮らせるようにと、さまざまなルールを作ってきた。しかし、ほとんど全てのルールは、人間を幸せにはしなくて、それに気づいた人間は、時に、ルネッサンスや革命・戦争を起こしてまでも、「レッセ・フェール・エ・レッセ・パッセ」と、保護より放任を求めたのであった。
 この時代を生きようとするとき、人は心に「刃」を持たねばならない。刃を奮って人生を闘い開く覚悟が求められるとともに、刃を心に乗せて忍ぶこともまた求められる。だが、名人達人は耐え忍ぶことを忍耐と思ってはいない。ヘボなプロゴルファーはシャッターの音に憤慨するが、大阪上本町ガード下の屋台では、オバチャンも客も電車の轟音など平っちゃらである。、
 世の大人たちよ、真に自らの信じる道を、自信を持って歩こうではないか。自らの信念を語ろうではないか。物言わぬことは、信じるものがないことと同じである。
 青少年諸君、学問することの大事さに目覚めよ。目の前にあるもの何にでも全力で取り組み、その中から自分が信じられるものをつかめ。真実は教えられるものでなく、自分で見つけ手にするしか得られない。
 時の歩みは、残酷なほど正確で平等である。巡り来た平成14年、新しい人間社会のあり方を求めながら、私たちは、毅然とした自己責任の覚悟を持ち、凛として生き抜かねばならない



明けまして おめでとうございます  その1
    2002.1.1 3.45

今年の目標
@ 憲法改正
 現憲法は、敗戦直後に占領軍によって提示されたもので、その状況からして国民の総意に基づくものとは言えない。
 また、制定されてから57年を経ている今、その内容を再検討し、改めるべきものは改めるのが当然である。
 「平和憲法」の名のもと、手をつけるべきでない不磨の大典とする考え方は、そろそろ訂正するべき次期に来ているというべきだろう。
A 小泉改革の遂行
 族議員や利権集団による阻止、地位や既得権を守ろうとする官僚機構の抵抗、そして、道半ばの今を評価することによって、存在意義を示そうとする評論家や学者の無責任な結論によって、改革が挫折することが気がかりである。
 改革の成功=国民の幸せ…という方程式は成立しないことも知っておくべきだろう。長い歴史のスパンではこの等式は恒等式に間違いないのだろうが、今を評価すればそれは成立しない。
B 三重県・津市の教育プログラムの作成
 学力低下必至の新指導要領が、今年4月から実施される。例えば理科は従来の年間135時間の授業時間数が70時間になる。算数(数学)・国語・社会などもこれに然りである。
 文部科学省は、新設される総合学習の時間にも草花を育てたり動物を飼ったりするというのだが、楽しい体験を主目的とする総合学習に、学問としての教科指導ができるわけがない。
 児童生徒の学力低下を招かない唯一の道は、県市町村が学習すべき事項・内容・方法・教材を基本的に提示する、教育プログラムを作成するしかない。そのための研究体制…かねてから提案してきたことだが、「三重県教育研究会」を組織していくことが必要である。
C 企業秘密
D 北部スコットランドの田舎に眠る、神が造りたもうたいくつかの珠玉のリンクスコースで、ゆっくりゴルフをしたい。
 以上、ささやかな今年の目標である。



55 面白かった「アラビアン・ナイト(千一夜物語)」  (12.31)
       − 物語り文化伝承の大切さ −

 風邪を引いて寝込んでしまい、ここ数日はゴロゴロしていた。年賀状の作成も遅れてしまって、元旦に着かなかったらゴメンナサイ。
 NHKの海外ドラマ「アラビアン・ナイト」をビデオにとって、布団の中から見た。物語は、妃に裏切られたことから女性不信に陥ったシャーリヤル王が、一夜をともにした女性を翌朝には命を絶ってしまうため、聡明な大臣の娘シャラザードは自ら進んで王のしとねにおもむき、王を飽きさせない物語を毎夜語り継ぐ。
 ドラマはおなじみの「アリババと40人の盗賊」や「アラジンの魔法のランプ」などが登場し、テレビの画面も愉快な場面が次々に繰り広げられ、昨年放映された「クレオパトラ」よりも面白く見られた。
 さまざまな物語を聞いた王は、話の中に繰り広げられる人々の姿や教訓に心を動かされ、ついには人を信じる心を取り戻すという物語だが、このドラマを見終わっていま、物語り文化の大切さを感じている。
 昨今は、小中学校で国語の時間数が削らされたり、学習する漢字の数も減少する一方である。世の中の活字離れや、核家族化による口承伝承の断絶が懸念されているが、昔話や民話、戦争中や祖父母の若い頃の話は、勧善懲悪や世の中のルールを教え、子ども達の心を勇気付けたり優しさを養ったりしてきた。
 語り継がれてきたお話をたくさん聞き知っているということは、心の中に入れ物をたくさん持っているということではないだろうか。いろいろな場面に応じてその場にふさわしい袋を取り出すことができるし、さまざまな人のそのときの気持ちに合わせた中味を取り出すことができる。
 今年2001年を迎えた当初、物質文明の発達にどこか取り残された感のあった精神文化に目を向けようとして、21世紀は「心の時代」といわれた。いま、今年が終わろうとしているとき、人間生活の原点のひとつが物語り文化にあったことに、改めて気づかされたことも何かの啓示であったのだろうか。
 アラビアンナイトの時代から1000年ほどの年月が流れているが、…この物語は10世紀頃から13世紀頃の間に中核が整えられたとされている…、この間、積み重ねられた歳月の重さに比して、人々は決してより幸せになってきたとは言えまい。そういえば今年、世界の注目を集めたアフガニスタンもこの地であるが、イギリスの東洋学者でコーランの英訳者E・H・パーマー(〜1882)はアラブの人々の特性を、「勇敢で義侠心に厚く、保護を求める者をかばう。事の理非曲直を問わず同族のものを助け、命を賭けて守る」と書いているのは、今の中東事情を説明するに十分な記述である。
 今年も、多発テロに象徴されるように、世界には激動の歴史が刻まれていく。アメリカには悲しみや憎しみに沈み、中東紛争の行方も見ない中、ヨーロッバはユーロ切り替えが断行され、南米パキスタンでは着任早々の暫定大統領が辞任した。物語の中に描かれる人の心の不可解さではないけれども、人の幸せとはいかにも難しい。しかしそれでも、来るべき新しい年が、人々にとって幸せな年でありますようにと祈りつつ…。


54 祝!「津港」の建設に国の予算    (12.24)   関連津市
     − 津海岸道路の建設を検討してはどうだろうか −

 中部国際空港への、三重県側のアクセス港として、四日市・松阪・鳥羽などが具体的な要件を満たせないままに現在に至っているが、その中で津は早々と輸送管理会社として両備運送(岡山県)を決め、先日の国の来年度予算に、港湾建設費用の一部が認められた。
 中部国際空港への海上アクセスの発着点として、津市の新港建設が新規事業に採択されたのである。04年度の完成を目指し、今後三年間で約十九億円をかけ、津市中心部の贄(にえ)崎地区の海岸にターミナルや桟橋などを整備する。
 津から輸送船を出して採算が合うのか…と、ずっと心配してきた。


53 近頃、窃盗や押し込み強盗が多くない?  (12.17)

 今日も強盗事件のニュースがテレビで報じられている。日本の犯罪件数は、犯罪白書を見ると、昭和52年から一貫して増え続けていて、毎年最高件数を更新している。最も多いのは窃盗だが、近頃は、ピッキングや居直り強盗殺人など外国人による犯罪が目立っている。
 日本は、犯罪と衛生については安全な国であった。女性が深夜一人で出歩いている姿も不思議ではなかった。外国では考えられない光景だが、それだけ日本の治安は良かったわけである。また、伝染病汚染などもほとんど絶滅していてるが、近年は雪印乳業の食品汚染や狂牛病問題など、その面でも安全とは言い難い状況である。治安や衛生管理の体制が確立されていたというよりは、四方を決して狭くない海に囲まれていたことが幸いであったというべきではないかと考えられる。
 さらに問題なのは、犯罪に対しての検挙率が大幅に落ちていることである。平成12年度はその前年度より10%も落ち込んでいて、近年の窃盗犯の検挙率は50%に大きく及ばない。わが国の犯人検挙率は世界に誇る高率であったことも、またはるかな昔話なのである。
 それこそ、四方を海に囲まれていて、国境を越えて車や走って逃げるというわけにはいかないのである。それが、泥棒の半分も捕まらないというのはどういうことなのか。ここにも、組織の緩み・士気の弛緩という、お役所の抱える問題があると思われる。
 近年に多発した警察の不受理や捜査の不完遂はその象徴的な事例であるが、日本的なお役所組織の馴れ合いによる身内のかばいあい、人事のマンネリ化、全体が低下すれば、個々の不成績も問われないという横並び評価、そして、責任体制の不備が挙げられるだろう。成績を下げれば、これは警察だけではないが、その責任は厳しく問われなければならない。
 組織内だけの管理体制や人事交流でなく、部外からの導入を図って、組織に緊張感を持たせることが必要である。また、教育のあり方を問い直すことを基本として、社会の構造を改革し再構築しなくては、日本は住むこともできない国になってしまう。



52 中東版 忠臣蔵 アルカイダ攻撃  (12.14)

 
今日は忠臣蔵の討ち入りの日である。亡君の仇を討った義士忌のこの日、愛知県吉良町では名君上野介をしのぶ供養が営まれている。
 アルカイダ攻撃は、中東版忠臣蔵だろうか。多発テロの犠牲になった数千人の人々とアメリカの自由主義を一瞬にして崩壊させた仇を、世間の喝采の中で正義の戦いとして完遂しようとしている。昨夜、午前3時30分のNHKニュースは、ビンラーデンが貿易センタービルに突入する民間機のことを知っていたと語るビデオを流し、これを以って彼をテロの首謀者とする動かぬ証拠とするアメリカ国防省の発表を伝えた。ご政道に照らして、反逆者を放置するわけにはいかないというところである。
 しかし、アメリカの仇敵ビンラーデンは、アラブ解放の英雄であって、アラブの人たちの中には、ビンラーデンが逃げてくればかくまうとこぶしを挙げて宣言する人々がいる。何年かたって、中東では英雄ビンラーデン物語が、中東の人々の間では語り継がれるのだろうか。それとも人々を苦しめた稀代の悪党として描かれるのだろうか。
 いずれにしても、その物語が発行されたり上演されたりするアフガニスタンは、パレスチナの問題が解決され、イランやイラクの国々も開かれ、イスラム文化の華咲く平穏な社会…を実現せねばならない。
 クリスマスも近い今日、アメリカの子どもたちがアフガニスタンの子どもたちにクリスマスプレゼントを贈った。大型航空機5・6機で運ぶという。アフガンの子どもたちもサンタクロースの存在を信じることができるのだろうか。



51
 ● 井上四日市市長 三泗鈴亀地区の合併に意欲!  (12.13)   津市

 昨日の四日市市議会で、井上四日市市長は、三泗鈴亀地区(三重郡、四日市、鈴鹿市・郡、亀山氏)の合併に向けて、「実現に努力する」との意欲を示した。
 三泗鈴亀地区の市町村が合併して、人口50万人を超える北勢市(仮称)が実現すれば、三重県では突出した地区となるばかりでなく、政令指定都市としてさまざまな施策を実施することができ、中南勢地区と北勢市との地域格差は大きく開くことだろう。
 かねてから提言してきたことであるが、津市は安芸郡の各市町村を初めとして久居市・一志郡を、さらに松阪市・飯南郡を含めた地域との合併も視野に入れて、具体的な取り組みを始めるべきである。手をこまねいていて、河芸町が北勢市へ、松阪のみならず三雲町も南勢市への合併を決めたとなっては、津市に市政はない…、どちらかの市に入れてもらうことが適当といわれかねない。



50 ● アマチュアの最高峰は「ハンディ 0」!  (12.12)    ゴルフ   

 知人のゴルフのハンディが、 「+2」 になったという。もちろん本人は望んだわけではないが、クラブのハンディ委員会が、「MカントリークラブのH君のハンディが+1で、君の最近の成績はH君よりも遥かに良いから、+2に…」と言って、くれたそうである。
 アマチュアの最高峰は「0」であるのが奥床しい。全日本やインターナショナルの試合に勝ったら、その名誉を称える意味で+ハンディを贈るべきだろう。
 世界のトップアマのハンディはと見てみると、全米・英の両アマ選手権を制した「球聖」ボビー・ジョーンズが「+4」。世の中にシングルは多いが、実力の伴わないローハンディは、同情されこそすれ尊敬されることはない。粗製濫造のハンディキャップは、ゴルフの権威を傷つけ、ゴルファーの品位を貶める。


49 ● 読書のコーナーへ4連発! (12.1〜8)     読書
【15】「田中真紀子は なぜ闘うか」
(渡辺正二郎 日本文芸社)
【14】「菊次郎とさき」      
(ビートたけし 新潮文庫)
【13】「たけしの20世紀日本史」 
(ビートたけし 新潮文庫)
【12】「たけしくん、ハイ!」  
(ビートたけし 新潮文庫)


☆ 新宮さまの名前は、敬宮(としのみや)愛子(あいこ)さま (12.8)  

 お名前は「愛子(あいこ)」、称号は「敬宮(としのみや)」と申されます。「孟子」が出典で、「愛人者、人恒愛之、敬人者、人恒敬之 (人を愛する者はいつも人に愛され、人を敬う者はいつも人に敬われる)」からの引用と聞く。人として、人を敬い人を愛することは、生きることの基盤である。何を為し何を言っても、その根底に敬愛の心のない者は虚ろ…。
 新宮さまのご命名に、自らの生きる姿を思い直している人は多いのかも知れない。素直な気持ちでそんな思いに浸ることができるのも、新しい無垢な命の清らかさ故なのだろう。


☆ 新宮ご誕生、おめでとうございます。    (12.1)

 誰もが待ち望んでいた、皇太子殿下ご夫妻のお子様ご誕生である。テレビのマイクを向けられた誰もが、心からのお祝いを奉げていた。みんなの顔が喜びにあふれていた。
 天皇家に息吹いた新しい命が、新しい時代の扉を開ける人々の心に灯火を点さんことを…。


46 ● 自衛隊の行動基準を明確に   
(11.26)  政治経済社会


 米軍などの後方支援のため海自の補給艦「とわだ」がインド洋に向け広島県の呉基地から、救援物資をパキスタン・カラチ港に運ぶ掃海母艦「うらが」と、これらを護衛する護衛艦「さわぎり」も神奈川県の横須賀基地から出航した。
 政策として自衛隊をどう使うかという運用について、政府として、国としての考えを明確に示しておかなくては、自衛隊の行動に迷いが生じる。判断基準を示して、現場における行動を明確なものにしておくことは、軍務の要諦である。また、そうして指揮官や実務を担当する自衛官の負担を軽減してやるのは、政府の役目でもあろう。
 この派遣に、隊員のそれぞれはただ黙々と任務を果たすのみと出航していった。自衛隊は今後も、危険地帯へ派遣される機会が増えると思われるが、国としての行動基準を政府の責任で作成し、それに基づいた行動の結果責任をすべて政府が負うことが、シビリアンコントロールの本意であろう。


45 ● 「田中真紀子は外務大臣としての資質がない」という寝言! (11. 9)
                               
関連 → 政治経済社会

 時々聞く、「田中真紀子は外務大臣としての資質がない」という寝言を。先日も、ニューストーク番組の女子アナが、「資質が問われますねぇ」と言っていたのには、唖然とさせられた。なんとも、おこがましい発言である。マスコミの思い上がりを象徴している。
 連中は、なぜ田中真紀子のたぐいまれな資質を育てようとしないのか。
 河野・高村などの元大臣たちに資質が備わっていただろうか。狂牛病問題をここまで深刻にした農水大臣。学力低下必至の文科大臣。特殊法人改廃にゼロ解答の各大臣。自党の利益のみに走って選挙制度をもはや変えようという政党。利権にむらがる議員…。この連中の資質は、どうなんだ!
 今、外務省は不祥事続出である。外務省の肩を持つわけではないが、外務省だけが、特に悪質な官庁というわけではあるまい。田中真紀子であるからこそ、その体質を糾弾し、膿を出して、外科的処置をしようとしているのだ。
 真紀子大臣、燕雀のさえずりに耳を貸すことはない。目の前の寸景しか見えない愚衆が評価しなくても、千年の歴史がそれを評価する。どうせ鉄砲も撃てない日本外交は誰がやってもたいして変わりはしない。外務省積年の塵芥を一掃してほしい。他の誰にもできない、外務省発中央省庁の大掃除を、存分に敢行してほしい。



【10】疲れ果てる教師、崩壊する授業 … 総合学習の罪       (11.9)


44 ● 『アメリカよ、お前って、案外、普通だなぁ』
とタリバンが言ってる? 
                            11. 5)
 政治経済社会

 アフガニスタンでの戦闘が泥沼化しそうである。アメリカ軍はもうちょっと強いと思っていたのだが、タリバンの戦闘意欲と実戦力は予想以上の手強さであったということか。
 日本には織田信長の石山本願寺攻めという古事がある。南無阿弥陀仏を唱えて殉教に燃える一向宗徒が立て篭もる石山寺を、信長は三方の陸と背後の海上を封鎖し、食糧の補給を絶って攻略したのだが、それでも足かけ4年の歳月を要したと聞く。「宗教は無色透明の間はよいが、これが正義を唱えだすと厄介である」とは、アイルランド紀行にあった司馬遼太郎氏の言葉であるが、確かにそうなると宗教ほど残虐なものはない。
 イスラム教の聖典である「ハデイース」はジハードについて次のように教えている。
  「たとい一日でもアッラーの道の戦に身を投ずることはこの世とそこにあるすべてのものより良く、(中略)人がアッラーの戦いで朝な夕な歩む一歩の方が、この世とそこにあるすべてのものより良いのだ」「我々のうちで殺される者は天国に入るであろう」「アッラーの御為めに殺された人たちを決して死んだものと思ってはならない。彼らは立派に神様のお傍で生きておる」
 アメリカとしては、この戦いをキリスト教対イスラム教の構図にすることと、第二のベトナム戦争にすることだけは何としても避けねばならないが、ここでひるむわけにはいくまい。最初、アメリカの圧倒的(であるはずの)戦力に及び腰であったタリバンも、一般民衆を巻き込むことを恐れて市街地攻撃を避け、山間や洞穴のタリバン陣地に向けてミサイルを撃つだけのアメリカに余裕を見せて、「ビンラディンは渡さない」と言うようになった。
 ここは大国アメリカ…、舐められっ放しでは終われない。イスラム教国家を初めとする世界世論に対して、「テロ撲滅は、キリスト教対イスラム教の戦いではない」ことの理解を得るとともに、同盟支援国の全面協力を取り付けて、圧倒的な戦力の差を見せつけねばなるまい。そして同時に、この争いの根底にあるパレスチナ問題の解決に、正面から取り組み、世界の評価を得ることが必要であろう。




● (10.31)   容量がいっぱいになってしまって、増量が完成するまで4日間ほどお休みをいただいておりました。ちょっと、溜まっています。  

43 ☆「亡国の徒に問う」 (石原慎太郎 文春文庫 )

 石原慎太郎が、議員を辞する前後数年間の、文芸春秋・諸君・正論・発言者等に寄稿した論考を集めたものである。
 「日本は溶けていく。…、太平洋戦争の敗戦を恥辱と捉えた昭和一桁生まれ辺りまでがかろうじてかつての日本人の原形を備えていて、その後に登場した国民は大方、価値の基軸が失われた後の、教育を含めて総じて戦後民主主義的発想と情操の中で育ってきた人種である。…。価値の機軸を問い直し取り返す時期であろう。」と始まって、「細川護熙,元総理の侵略戦争発言は首相の犯罪」と断じ、天才科学者ホーキング博士の言葉『どんな星でも文明が進みすぎると自滅する』をひいて警鐘を鳴らし、だから基軸を取り戻せと主張する。
 石原慎太郎という男は、最近という訳でなく、以前から過激な男だったのだ。小泉首相も歯切れのよさで人気を得ている。物言う論者たちは反体制的穏健はが圧倒的だけれども、物言わぬ大衆は、案外、体制的強硬派なのだ!



42 ☆田中外務大臣vs外務官僚

 アメリカ同時テロでどこかへ飛んでいた構造改革や省庁改革であるが、さすがに真紀子外相、やるべきところは心得ていらっしゃる。貝が蓋を閉ざすがごとき外務官僚の権益保護の体質を、電車の座席の隙間に尻をこじ入れるごときおばさんパワーで、何が何でもこじ開ける気迫を保持していらっしゃる。
 一連の外交失策で、意気消沈ではないかと案じていたのだが、久々のブラウン管での大見得! 国民は真紀子さんに腰抜け日本外交の舵取り手腕を期待しているわけではないのですよ。誰がやっても、鉄砲ひとつ撃てない日本の外交は、河野氏とか高村氏とかの人畜無害の笑顔のみ外相で十分で、自分の考えや日本のアイデンティティを前面に押し出したら、すぐに齟齬をきたすのです。
 真紀子大臣には、徹底的な外務省の大掃除をお願いしたい。強靭な主婦感覚の持ち主でなくては出来ないお掃除を! 


41 ☆アフガニスタンで日本人拘留

 世の中には勇気のある人がいるものだと思う。戦乱のアフガニスタンへ、単身、パスポートも持たずに潜入して拘束された日本人ジャーナリストがいるという。戦争の最中でしかもタリバンというのは無法者の集団という観念がある。見つかったら即射殺という図式ではないのか。英仏の記者も捕まっていた。ジャーナリストの世界では、たいして物騒なことではない当たり前の出来事なのか。

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