ーーだいすきだよーーー
一つ一つ、勇気を出し伝えた言葉は。
生まれて初めての、告白。
遠距離恋愛+遠距離電話
「母ちゃん!!電話かかってきた!?」
少年は学校から帰るなり、母親にただいまの言わず、電話の事を聞いていた。
二階の自分の部屋に、ランドセルを放り投げ。
階段の駆け下り、電話のところに一直線。
少年の名は、麻倉 葉。
「葉!!いい加減にしなさい!!」
「やだっ!!」
学校から帰ってきて、もう何時間も電話の前にいる。
かかってきた電話は、自分あての電話じゃないと。
切ってしまった。
その電話は、葉の祖父。麻倉 葉明あての大事な電話だった。
その電話を切ってしまった、葉は葉明にこってりと叱られた。
頭にゲンコツ一つ、残されて少し涙を浮かべていた。
葉はまた電話の前に戻っていった。
「今日はかかってこないんかな・・・。」
もう諦めたのか、電話の前に腰を下ろしていたのを立ちあがり。
自分の部屋に戻ろうとする。
ジリジリジリジリジリジリ
電話の音がなった。
ジリジリジリジリジリジリジリジリジリジリ
電話の音の量は増している。
「ぁ・・・アンナか!?」
受話器を取る。
その向こうには、聞き覚えのある声。
『たっく・・・早く出なさいよ。せっかく電話かけたのに。』
愛想のない声。
素直じゃない声。
その声は、愛しい許婚の声。
「へへっ久しぶりだな、アンナv」
『そーね。』
「元気だったか?」
『うん。』
「そっか。」
『ちゃんと行ってるの?学校。』
「母ちゃんみたいな事言うなよ・・・行ってるよ。ちゃんと。」
『そ。』
「アンナの方こそ、大丈夫なんか?」
『え・・・?』
「一人で寂しくないんか?」
『な・・・別に!!』
「無理しなくてもいいんよ。」
『あんただって、寂しいんじゃないの?あたしに逢えないから。』
「あぁ、寂しいな。」
『でしょ・・・。』
「でも、アンナも寂しいだろ?」
『・・・・・・・まぁね・・・。』
「でも、また今度逢えるだろ?」
『木乃が麻倉家に行くようがあればね。』
「あるといいな。」
『そーね。』
恋人達の長電話。
この長電話は、もう一時間を越えていた。
「うおっ!?もう、一時間もたったのか・・・。そろそろ、切るかな。」
『そ・・・ねぇ葉?』
「おお!!」
『何?』
「やっとオイラの名前言ってくれた。」
『・・・!?』
「だって、毎日電話してても、全然オイラの名前言ってくれなかったし。」
『馬鹿・・。』
「で、どうした?」
『・・・あたし・・・一回もアンタからの好きとか聞いてないんだけど。あたしだけじゃない!言ってるの!!』
「アンナ・・・すまん。」
『謝らないの。』
「すまん・・・。」
『はぁ〜・・・。もぅあたし切るわよ!?』
「あっ待て!!」
胸の鼓動が高まり。
体温が一度上昇したと思った。
「アンナ・・・。」
『・・・?』
「・・・・・だいすきだよ・・・。」
『!?・・・馬鹿・・・。』
「へへ・・・。」
『あたしもよ、だいすき。』
「・・・アンナ。」
『今日はどっちから切るの?』
「ん〜二人でいっせいに切るか?」
『そうね、じゃあ・・・ばいばい。』
「お、バイバイ。」
二人が受話器を切る瞬間。
葉はアンナだけに聞こえるような、小さな声で。
ーーーだいすきだよーーー
がちゃん・・・電話が切れた。
アンナはー。
「なっ・・・馬鹿葉///////・・・あたしもよ、葉。」
ちっちゃな恋人達の遠距離恋愛。
遠距離電話。
++++++++++ あとがき ++++++++++
すいません。文が古いです。
昔に書いた、葉アン小説をひっぱり出して来ました。
10歳児にしては、ませてます。
苦情受け付けませんので。
やっぱり、書き直したほうがよかったかな?
まぁ、いいや。
2003/9/26 魂