純 白 の 白 さ と 、

漆 黒 の 黒 さ は 、

同 じ 世 界 で 生 ま れ た 

そ れ が  僕 等 。








− 存 在 理 由 −




「葉は、幸せ者だよ。」


幼いとき。そう、聞いた。誰かの声。
確か辺りは、黒一色だった。
暗闇の中で、聞いたその声は、何故か聞き覚えのある声だった。
絶対に、何処かで聞いた。
自分の近くで、喋っていた。
少しはうろ覚えていた。


「さぁ、今日も話をしよう。」


そう言って、あいつは毎日話をしてくれた。
昔話・童話・神話。
とにかく、いろいろ話をしてくれた。
それら、全部を覚えてはいないけど。


「人間ってちっちぇえものだよ。」


確か、話の後にはいつもそう言っていた。

アイツだけ一歩的に話す会話。
自分は、うんうんと頷くだけの会話。


「この事は、葉の家族には言っちゃ駄目だよ。」


何でだ?って聞いたら。


「僕等の楽しみを邪魔されちゃうからね。」

そう、答えた。





これは、幼いころのお話。
今は、覚えていない。


「これで、最後だよ。僕は、もうここへは、こられなくなっちゃったからね。」


そう、言って最後の話をしてくれた。
昔話でも童話、神話でもなく。
其れよりも、難しい話をしてくれた。
“存在理由”を話そうかと、話してくれた。
相変わらず、うんうんと頷きながら聞くことしか出来なかった。
今思うと、ちゃんと答えてやればよかったなんて時々思う。

それは、これからでも遅くはないだろう。






生きたいから生きてる。
存在したいから存在してる。






これが、オイラ達の存在理由。










++++++++++ あとがき ++++++++++

双子小説です。短いです。
今度書くときは、もう少し長く頑張ってみます。
ハオ兄が、台詞を言って。葉君視点。
“存在理由”をテーマにして、書くのは難しかったです。
いやぁ...そうでもなかったかな?
頭の中でイメージが膨らんでいたので、10分そこらで書いたかも。

駄文です。勉強してきます。

2003/9/4/ 魂