パ シ ャ ッ

パ シ ャ ッ





カメラの国 − a video camera; a camcorder−



「良いんですか?」
「えぇ、どうぞ。」

キノ達は、一つの国の城門前に居た。
手には、ビデオカメラと、カメラが一つ。

「気が変わらないうちに、貰っときますね。」
「はぃ、どうぞ。」

国の中に入った。

「キノー?」
「ん?」
「良かったね。」
「まあね。しかし、無料で貰えるなんて、思わなかった。」
「旅人には、無料らしい。そんなに、カメラって余ってんのかな?」
「さあ。」

国の中心に着いた。公園だった。
ここまで来るまでに、国の人達は、カメラを片手にもっていた。

「キノは、写真とらないの?」
「使い方が分からない。妙に弄ると壊れそう。」

キノはベンチに座った、エルメスはキノの前に止められた。

「そのボタンがシャーターじゃない?」
「いいや。これじゃないかな?」


パ シ ャ ッ


キノが顔を上げた。

「旅人さんですか?すいません、急に撮っちゃって。」
「いいえ。えっーと...。」
「あ、僕はサンです。」
「今日は。僕はキノ。こちらは、相棒のエルメス。」
「どうも。」

サンは、キノの隣に座った。
キノより少し背が高く、普通の白いTシャツと黒いズボンをはいていた。
髪は、黒で耳に少しかかるくらい。
年は、キノと同じぐらいの年齢だ。

「使い方分かりますか?」
「いいえ。ちょっと、苦戦してました。」
「ここが、シャッターです。分かりますか?」
「はぃ。あの〜少し、質問したいことが有るんですけど。」
「何ですか?」

キノは質問した。
何で、国の人皆がカメラを持っているのか。
何故、旅人は無料で貰えるのか。

「この国は、カメラを大量生産しているのは、知ってますか?」
「えぇ。」
「それが、作りすぎたらしく。去年から、旅人に無料であげているんです。」

「あ、おつかいを頼まれていたんでした。キノさん!また、お会いしましょう!」

サンは、走って行った。
キノは一息ついて、立ち上がった。

「エルメス。ホテルを探そうか。」
「あのさ。キノ。」
「ん?」
「さっきさ、忘れてなかった?」
「エルメスのこと?」
「うん。」

キノは、エルメスのサイドスタンドを外した。

「さぁ、早く探さないと、野宿になるよ。」
「キノー!!」






キノ達は、何とかホテルを探し、一室の部屋に案内された。

「旅人さん。カメラの現像は、城門近くのカメラ生産所でやっていますので、ご気軽にどうぞ。」
「えぇ。ありがとうございます。」

キノは、ジャケットを脱ぎ、パースエイダーをホルスターに入れたまま、ベットの上に置いた。
ビデオカメラとカメラも。
シャワーを浴びに行った。少したってから、戻ってきた。

「キノー。」
「ん。何?」
「さっきの、サン君だったっけ?また、会おうって行ってたよね。」
「そんなこと言ってたね。」
「会うの?」
「まさか。」
「ふーん。」

キノはベットに寝転んだ。

「エルメス。」
「ん?」

パ シ ャ ッ

「何?」
「撮ってみた。」

パ シ ャ ッ

パ シ ャ ッ

「キノー。他のも撮ったら?」
「いいや。エルメスを撮りたい。」
「何でさ?」
「さあね。明日は、ビデオカメラも使ってみようか?」
「使い方は?」
「教えてもらった。」
「昼間の?」
「そう。」


キノ達が入国して、二日目。

「エルメスー。何か喋ってよ。ビデオなんだから。」
「何かって、いきなりは難しい。」
「何でも良いよ。」
「じゃあー。」

「               」

「エルメス。さっき何て言った?」
「秘密。」


入国して三日目。

「お願いします。」
「はぃ。一時間程で出来上がると思います。」

ビデオカメラとカメラを現像に出して、キノとエルメスは、
一日目に来た、公園に居た。

「現像が終わったら、出国しよう。」
「りょーかい。」

「あ。」
「何?キノ?」
「この前の。」

キノ達の前には、一日目に会った、男の子が前に居た。

「また会いましたね。キノさんv」
「今日は。」
「今日、出国ですか?」
「ええ。」

サンは、一日目と同じように、キノの隣に座った。

「カメラは使いましたか?」
「ええ。何とか、使えました。」

一時間弱話をした。

「それでは、ボク達は行きますね。」
「出国ですか?」
「はぃ。」
「お気をつけて。」
「有難う御座います。」

城門に着いた。
さっき現像から戻ってきた、写真を片手に。

「はい。出国手続き完了しました。どうぞ。またいらしてください。」
「はい。有難う御座います。」
「キノー。早く早く!!」

キノがエルメスにまたがり、エンジンをかけた。
後ろのほうから声が聞こえた。

「キノさ〜ん!!」
「...どうかされました?」
「これ...これを!!」

キノは、サンから一枚の写真を受け取った。


「お気をつけて!!」


息が切れた、男の子の声が、そう大声で言った。









「キノー?」
「ん?」
「さっきの貰った写真何だった?」
「秘密。」
「けち。」








++++++++++ あとがき ++++++++++

すいません。ごちゃごちゃしています。
カメラの話です。
前に考えた古いネタを、掘り出してきました。
オリキャラ登場です。
名:サン。
年:15。
他:キノに気があった。
こんな設定です。
キノの事が好きになったんですけど。
最後は、思いを告げぬままお別れ。
くぅー!!こいつは、いい男になるよ!!

エルメスがヤキモチ妬きの話。
エルメスが何て言ったのかは、秘密。
キノがサンからどんな写真を貰ったのかも秘密。
色々と想像して、萌えてください。
キノは、エルメスの写真を大事にとっているんでしょうね。

2003/9/16 魂