最後の時を、君達と過ごせたならば

最高の栄誉




栄誉の国 −the final ultimate victory− a




栄誉。栄誉と、この国は騒ぎすぎている。
栄誉の何が良いんだか。
国の為にする事でも、ないのに。

“栄誉の為なら、犠牲も顧みない。”
と、昔の偉いさんが言ったらしいけど。
何処の何処が、名言葉なのか。

俺...いや、ワタシは栄誉なんて、いらない。
いつか、この国から出て行ってやる。
そう、決めたのは10歳の夏。
あれから、もう6年もたった。
今思うと、自分が馬鹿馬鹿しく思う。

ワタシは、もう16歳。
すっかり昔の自分よりは、大きく成長した。

今なら。この時なら、あの馬鹿馬鹿しい国から逃げられるかもしれない。

「トルネ!!また、この子は!!」

「ふざけんじゃねぇよ。ババア。何が、栄誉だ!!」

そう言い。二階の自分の部屋の窓から、外へ飛び出した。
飛び出す前の、気持ちは凄く、イライラしているけど。
飛び出した後は、綺麗過ぎる海と、清清しい空が見える。
気持ちが落ち着く。

そのまま下に、着地して。町の中を逃げ回る。
途中で、知り合いのおじさん。おばさんに会ったりして、またあの馬鹿な話を聞かされる。
昔の王様が、この国に残した。“栄誉”と言う言葉と、守りごと。
今や、全ての国民がその守りごとを守っているだろう。
守っていないのは、ここのワタシだけだろう...。




ワタシは、何時もと同じく。
窓を飛び出して。町中を逃げ回った。

城壁近くの、本屋で本を読んでいると。
国中に旅人が来たと知らせる、鐘が響く。
国中の皆が、城門に押しかけた。
ワタシは、人の波を逆戻りした。
家の自分の部屋へと戻った。




あの、旅人と出会ったことが、ワタシを変えた。







○。あとがき。○

前、日記で言っていた。
小説のネタです。
まだ、キノさん出て来ていません。このオリキャラさんは。
名前は、トルネ。男勝りの女の子です。
髪の毛が、腰まであって。一つに結んでいます。
第二話目で、キノと出会います。

2003/10/20 魂