コロシアム −killing; a murder− e




これで、最後です。
最後にしましょう。

「キノ。いってらっしゃい。」

「うん。いってくる。」

これで、最終幕だ。



勝負は、勝った。



血臭い匂いがとれない。
意識もふらふらで、自分が居るところさえ分からなくなるような。
そんな、辛さ。

「ん?」

起き上がろうとしたけど、あまりの激痛にベットに倒れこんだ。

「ッ〜...。」

「あ、起きた?」

「え、エルメス?ボク...。」

「怪我したんだよ。」

自分の身体を見ると、包帯が巻いてあり。
そこからは、血が滲んでいた。

「裸...。」

「あ、係りの人がね。大丈夫だよ、女の人だったから。」

「そう。」

キノは、そう言い放つと再び、ベットの中に潜り込んだ。

「無茶するからだよ。当分、休まなくちゃね。」

「それなら大丈夫だよ。すぐに、出発する。」

「死ぬかもよ?」

「平気だよ。エルメスと一緒に旅をしている間は、何があっても死なない。死にたくない。

その顔はどんな事を物語っていたのか。
照れたような、言い草で。

「体が大事にしないと。」

「そうだね。」

キノは、ベットから起き上がり。横に置いてあった、シャツを羽織った。
そして、エルメスに近づいた。

「世界は広いものだね。」

と言いながら、エルメスに抱きつくようにして横に座った。

「相手強かったね。」

「うん、ボクもまだまだだ。」

「でも、キノは勝ったよ。」

「運だよ。旅人の神様がボクを勝たせてくれた。」

「そういうものかな?」

キノは、目を閉じながら。

「そういう事にしておいて。」

と小さく言うと、規則但しい寝息を立てて。
眠りだした。

「おやすみ。キノ。」

その声は、この世で一番大事なものに、優しく微笑むような声だった。











○。石、ぶつけないで下さい!!。○

そんな馬鹿な。と言うお話で終わってしまってすみません。
ご了承下さい。
このネタは、原作でもありましたよね。ボツになったらしいですが。
それを妄想して、自分なりに書いてみたものです。
苦情は受け付けませんので!!

2003/11/13 魂