vol.11

感覚




風は冷たく吹いてくる。
容赦なく前方から、旅人を足止めしようかのように、吹いてくる。

「寒い...。」

「止まる?」

「...止まろうか。」

風を防ぐため、木の後ろに座った。

「手の感覚がなくなりそう。」

「寒い?」

「寒い。...あー、暖かいスープでも飲みたいな〜!
出来れば、具沢山の。」

「幸せな、夢だね〜。」



“僕が、人間ならば、
キノに寒い思いなんかさせないのに...”




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

vol.11
朝寒いです。手が冷たい。