|
Elizabeth Elizabeth の子供 |
私が初めてボクサーと出会ったのは、昭和34年か35年頃だったでしょうか。 其の頃の私は大学生として、東京で下宿生活をおくっていました。 友人に誘われて出かけた輸入犬のドッグショーで、初めてボクサーを目にし、その独特の立派な頭部、迫力が強く心に残り、不思議な事に何年経っても、その印象は色あせませんでした。 結婚後飼いはじめた待望のボクサーはアメリカンボクサーでした。 皆にベス、ベスと呼ばれ、大変頭が良かったエリザベスとその子供達、アポロ、 アン、アレン、アーサー、アレキ、エース達の事は今でも懐かしく思い出します。 どうしても人手に渡す事が出来ず、自分の所に1頭、あとは兄弟や親戚で飼ってもらいました。 其の頃私も家内も仕事が忙しく、次女の万由子が未だ幼かったにも拘わらず、いつも一緒にいてやれる訳でもなかったです。 日暮れて帰宅すると、暗くなった犬舎の中で、娘がベスにしがみ付くような姿勢で眠っており、ベスの目は任せておけとでも言うように、強い光をたたえておりました。 万由子が夜こっそりとベスを自分の部屋に入れては、私に叱られるのですが、 何故私にばれるのか不思議だったようです。単にベスの姿が障子に影絵となって映っているだけのことだったのですが。 やがて万由子が大学を卒業し、社会人になった頃にはベスも子供達もすべて寿命を終えており、その後、ドイツボクサーのファラーと出会う事になりました。 |
アルバムの頁へ 伸太に捧ぐの頁へ |