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湖都の閑人さん宅訪問


レポーター:田舎のGRF(2004.12.7更新)

2004年12月4日。

暇な人さんちを出発して、近くのラーメン屋さんへ。
妙に元気なお嬢ちゃん店員がいっぱいいました。
彦根ってかわいい娘が多いですね、お世辞ですが。
名物のネギラーメンを食べました。
ネギラーメンとゆうよりはラーメン入りねぎチャーシューとでも言えそうなネギの量とチャーシューの量、麺は細麺、醤油味。
おごってもらっちゃいました、湖都の閑人さんごちそうさまでした。
かわいいお嬢ちゃん達をラーメン屋に残し(当たり前だ)後ろ髪引かれる想いで、いざ雄琴へ。
曇りでしたが、右に琵琶湖を観ながら、湖岸道路を快調に飛ばし約一時間程で、湖都の閑人さん宅到着。
琵琶湖を見下ろす高台の静かな新興住宅街でした。
おうちに入ると、床を二三歩歩いただけで感じるしっかりした家の造り。
これは、いいぞと予感しました。
まずは、綺麗なお庭に面する和室で部屋とアンプが暖まるまで一服。
暖かい生姜湯など頂いてノンビリ。

さて、オーディオルームの襖を開けていざ試聴。

広い部屋にふんわりした、ほとんど刺激のない良く響く音。
ストーブの暖かさと、更に先ほどのネギラーメンの毒が体に回り始め、魔法にかかったように眠い。
それでも集中して聴きましたが、ところどころ意識が無くなる。
と思いきや、隣で暇な人さんがぐっすりお休みの様子。
そんな時間を一時間ほど過ごし、目も覚め更に試聴を続けました。

ゴールドGRFオリジナルの音は、音楽人さん宅で聴いたレッドやシルバーとははっきり違う音で、高域には刺激が無く、より現代的で綺麗な弦の音を聴かせてくれました。
低域は、マッキン275を使っているのにも関わらず、軽くスムーズで聞きやすい音でした。

私のHPD国産箱はマッキンのアンプで鳴らすと凶悪な中低音が出ていましたので、これはやはりコーン紙の違いによるものだなと実感。
特にあまり拘らず、普通に設置し鳴らしただけでこれだけ素直な音が出てしまうのは、湖都の閑人さんの聴き方もあるのでしょうが、前のオーナーさんが、相当大事に思い入れを持ってきちんと鳴らしてみえたのだなとゆう事を思いました。
外観の美しさや艶やかさも、いい加減なオーナーさんでなかったのだろうと感じました。
壁が石膏ボードのようでしたが、床や家自体の造りがしっかりしているようで、嫌な感じの音はしませんでした。
この点は、2PHさんのお宅でもそうでしたね。
ただ、あまりボリュームを上げすぎると石膏ボードの音が出てしまうようですが、これもそう目くじら立てて悪いと評価する程の事もなく、全体にスンナリした都会的な音とゆう雰囲気でした。
京都人の湖都の閑人さんの趣向が伺える音です。

もうひとつのシステムB&Wのシグネチュア800は、更にさらりとした音で、悪く言えば存在感が薄い音です。
途中で少しセンターへ寄せて鳴らしてみたら、少し音が固まって存在感のような物が出てきました。
恐らくもっと内側に設置すればもっと違った感じになるのでしょうが、大型SPを2セット鳴らすとゆう事のジレンマが存在しています。
GRFを活かせば、B&Wはジャマになる。
B&Wを活かせばGRFは死んでしまう。
これは、いずれ解消しなければ、両方生きなくなってしまうので思い切った対策が必要になると思いました。
B&Wを聴いてから、GRFを聴くと音楽に濃さが増すのが良く判りました。
いずれも湖都の閑人さんがお好きなバロックをかけると、部屋の響きとマッチしてとても良い気分で聴くことが出来ます。
B&Wに繋がっていた100万以上するCDPも、非常に良く音を拾っていて、やはりここでも、入り口の重要さを思い知らされました。
リスニングポイントが部屋の一番後ろの隣の部屋との境でかなり距離があります。
そのせいか細かい音は少し聞きづらく、全体的な響きを楽しむ音楽再生でした。
この点は、家に帰ってから椅子を後方にずらして聴いてみましたが、同じような状態になったので、もう少し前で聴くとよりリアルな音が聴けるようになると思います。
それと、ソプラノソロの定位の仕方と音像が曖昧でしたが、やはりこれは電源の位相をチェックしていないのが原因だと思います。
GRFはさほどでもありませんでしたが、B&Wでは顕著でした。
最近のアンプやCDPなどは、とても位相に対する考えがシビアになっていて、その条件をクリヤしないとちゃんと鳴ってくれない事が多いです。
早めに電源の位相を揃えられると、もう二段階ぐらいは上のグレードに上がると思います。
ずいぶん長い時間をすごしてしまいましたが、帰りに玄関を出ると雨。
部屋にいる時は少しも音がしなかったので気が付きませんでした。
静かな家なのだなと更に実感しました。