Garage Life
田舎ゆえ、クルマの置き場所に苦労するということはありませんでした。また、置き場所も、車庫があればそれにこしたことはないけど、まぁカーポートみたいな屋根がついていたらいいやみたいに以前は思っていました。それが、簡単な作業のできるガレージが欲しいと思うようになったのは、自分でオイル交換をするようになってから。それまではオー○バッ○スでオイル会員になって換えていましたが、2台持っていると年会費は2台分、3台持っていると3台分と年会費自体がバカにならなくなって、それならと自分で交換するように。軽自動車なら4台詰め込める広めのカーポートで、クルマの下に潜り込んでのオイル交換。自分で換える満足感と安心感がある反面、辛いことも。仰向けの作業って結構シンドイんですよね。それにエアロパーツがあると潜り込むのも一苦労。風の吹く日はオイルをこぼし、雨の降る日は・・・やりません。あぁ、ガレージが欲しいなぁ。これが夢のスタートです。
中古屋サンというよりも、廃車置場といった感じ。向かって左側のカーポートには4台入っています。
カッティングシートの色あせを気遣い車庫保管。猫害から逃れる意味もあります。
このクルマは、野ざらしにはできないでしょう。「開かず」の車庫に鎮座しています。
カーポートの下でのオイル交換の図。チョットわざとらしい画像ですが、ハイ、4個もウマをかけることはありませんでした。エンジン側には安全上2個かけますが、ドレンを緩めたら反対側をジャッキアップして、オイルを流し出してました。ビートはオイルの量が少なく、処理容器ももてあましてしまうので、たいていは2台以上同時に交換します。
さぁ、夢の実現へ
母屋を新築する際、重機等が入るための仮の橋が横の道に設置してありました。この橋から玄関まで車が乗り入れできる便利さから、母屋完成後も撤去しないようお願いしたら、仮の橋のため補強が弱く、このままの使用はできないとのこと。確かに設置当初から比べると、かなり沈んでいます。でも、橋の横のくぼ地にふと目がいきます。(写真左上)「ここを埋め立ててガレージが建てれんやろか」 2002年春のことでした。
早速お隣の設計事務所サンに依頼を。このとき、愛読書「Garage Life」から参考にできる点は参考にして。思えばこの時が一番楽しかったのかも。
設計と平行して、埋め立て用の土がダンプで運ばれてきます。脇の溝の上に鉄板をひいて土を入れます。(写真左下)2002年7月のこと。その後、溝の上の土を敷地内に寄せます。(写真右上)これが2002年8月です。9月になって溝との境にブロックを積み上げます。(写真右下)
さぁ、夢の実現へ
溝に沿ってブロックも積み上げられ、2002年9月19日、約2ヶ月経ってから整地が行われました。(写真左上)この時は整地をするだけで、この後しばらくは再び放置プレー。埋め立てだから焦らない。建築予定の場所にビニール紐が張られ、そこに車を並べて3台入ることを確認したりして、空想の世界にいりびたり。
そして、11月5日からガレージの工事が始まりました。先ずは基礎の部分。(写真左下)そして11月21日に鉄骨が組まれました。(写真右上)この時は、ガレージの中は鉄骨剥き出し、と決めていたので鉄骨を塗ることに。色は赤。スポーツカー=イタリアンレッドという思いから塗ってもらったのがコレ。(写真右下)12月3日の画像です。ン? 防錆塗装とほとんど変わってない? 確かに・・・。この色から「お稲荷さんの鳥居」と呼ばれたりしたものです。(塗った後の数日は、強烈な刺激臭が鉄骨から発せられていました。街中だったら間違いなく苦情がきたでしょう)
さぁ、夢の実現へ
鉄骨が組まれた後は屋根が乗っかり、サッシが入りました。12月6日の撮影です。(写真左上)コレだけのことがかなり進んだことのように感じられ、嬉しい気持ちに。この後、内部での作業があり、外壁のパネルを組み始めたのが12月25日。(写真左下)年末の慌しい中、急ピッチで作業をしていただき、27日には外壁完成。真紅の鉄骨が見えなくなってしまいました。が・・・実は、内側も板張りにすることに。鉄骨を塗った段階で設計事務所サンから、内側にも壁を貼らせていただきたいとのお申し出。どうも設計事務所サンの目からは、ご納得いただけなかったようで。
年が明けて2003年、ベニヤをはめ込むための枠が組まれ(写真右上)、一週間で内側壁面からも真紅の鉄骨は隠されてしまいました。(写真右下)ファクトリーっぽくしたかったため、鉄骨剥き出しを希望したけれど、ベニヤを貼ると釘や木ネジが打てて便利ということで了承。実際、使い勝手がイイです。
さぁ、夢の実現へ
壁を入れる前、またそれと平行して、ガレージの中の穴掘り作業も進みました。ガレージを建てると決める前から、ピットを掘ると考えていました。二柱リフトと比べるなら、当然後者の方が使い勝手がイイです。でも、はたして二柱リフトを使わなければいけない作業をするのかといえば、答えはNo。
2002年12月14日、図面を元にピットの位置はココだよ示してもらいました。「ウ〜ン」こんなに壁に寄っていたのか。「スミマセン、もう30cm内側に掘ってください」と掘削直前の変更。図面作成のときは壁側に物を置くことを考えていなかったんですねぇ。工具を置いたりするため、この変更は吉と出ることに。助かりました。で、ピットの位置が決定したら早速掘削していただきました。(写真左上)掘ったら底に生コンを流し込みます。(写真左下)その後は鉄骨を組んで(写真右上)、木枠を組んだらそこに生コンを流し込んでしばらく待ちましょう。(写真右下)これでピットは完成。でも、後に問題が浮上・・・。
さぁ、夢の実現へ
床はもちろんコンクリート敷き。砕石を敷いて、その上に湿気が上がってこないためにビニールシートを敷き詰めます。特にこの土地は湿気が多いから。その上に鉄筋棒を組んで、強度はOK。(写真左)その上に生コンを流し込んで、乾くのを待ちます。(写真右)
生コンを流し込んだのが真冬の2003年1月31日。2日前に降った雪がまだ残ったままの気温の低〜い日で、乾くのも時間がかかりました。
さぁ、夢の実現へ
コンクリートの打ちっ放しはホコリが立ちやすく、表面を保護するために塗装するることに。これは当初から考えていました。見た目にもカラーフロアの方がイイでしょ。塗る色も十何色から選ぶことができましたが、オーソドックスなグリーンに。後で「飽きた」はイヤですから。(写真左上)これで室内は完成。
さぁ、今度は外に目をやりましょう。ガレージの前も砕石、鉄筋棒を敷いた補強をして、生コンを流しました。(写真左下)水道もありますので、洗車場として使えます。
さぁ、最後の作業です。長い間お世話になった仮の橋を外し、本当の橋をかける作業に取り掛かったときには桜が咲いていました。(写真右上)橋の上にもコンクリートを流し、両端に手すりをつけてようやく完成。2003年4月10日、桜が散り始めた春の日でした。(写真右下)

設計施工をお願いした増田工業サンのホームページはコチラ