その男は、じっと立っていた・・・

世間の喧騒から逃れ

じっと、じっとたたずんでいた・・・



俺は

「もうそろそろ春やのぉ♪」

客は

「そうっすねぇ〜♪」

俺は

「そろそろストーブしまうか・・・」

客は

「きゃあああああああ♪」

「まだまだ寒いっす〜・・・」



俺は

「俺が灯油運んでるとこ、これ以上見られたくないしなぁ・・・」

客は

「何を言ってるんすかぁ!そこがHATCHさんの良い所なんっすよ〜♪」

俺は

「ほな、お前が毎日買いに行くのか?」

客は

「そ、そんなつもりで言った訳でもないっすけど・・・」

俺は

「ま、ええわ・・・」

客は

「HATCHさんが灯油運ぶのは、冬の風物詩っすよ♪」

俺は

「そ、そうか?♪」





暫くして、そいつは跡形も無く・・・




シバキをいれておいたが・・・









っていうか







その男は・・・

ただひたすら、たたずんでいた・・・






俺は

「もうすぐ閉店なんですけど・・・」




と、言いたかったが・・・言えなかった





その男の形相が・・・



悲しかった・・・

切なかった・・・

やるせなかった・・・





俺は、痺れを切らせ・・・・遂に一言・・・




「も、もう・・・閉店なんですけど・・・」

男は

「もうそんな時間か・・・」

俺は

「は、はい・・・すんません・・・」

男は

「いやいや・・・悪いのは兄さんじゃない・・・俺や・・・」

俺は

「そんな事ないっすよ・・・」

男は

「いやいや・・・あそこで俺が・・・」

俺は

「は?」



男は

「ワシがあそこでゴーサイン出さなかったら・・・・」

俺は

「意味が・・・」

男は

「思ってる以上に反省しているし・・・心配するな・・・」



俺は

「んじゃ、そろそろそこから手を離してもらえませんか?」

男は

「おっとっとっと・・・すまんすまん・・・」

俺は

「また、明日があるし♪」

男は

「人間っていう生き物は、いつの世も反省が足らんな・・・」

俺は

「たかがゲームぐらいで・・・」

男は

「な、何〜?たかがゲーム???」




男は、半ば狼狽していた・・・







俺は

「たかがゲームでそんなに落ち込む事ないっしょ?」




男は

「ぐぐぐ・・・・」

「ワシの誕生日やのにぃ・・・・」



俺は

「また、来年あるし♪」




男は

「オーノー・・・」






っていうか

TVで、昔流行ったな・・・・(笑)





あの反省している猿ですわ♪






っていうか


Fは、ビリヤードのテーブルに手をかけて

半時間近く、反省していましたわ(笑)




何の為にかは・・・

未だにわからん・・・(笑)





しかも

俺が気がつかなかったら

明日までしてるかもわからん・・・






それにしても

今年は、イチゴ持ってきてくれたじょ♪

ありがとさんっ♪


っていうか



いつまで突っ立っとるんじゃあ!

邪魔なんじゃああああああ