取り敢えずは、食事である。 アニー「もーっ!!」 馬の世話に手を焼く事にすっかり疲れてしまったアニーは我武者羅に食事を摂って いた。 彼女は全く作らなかったというのに。 クロディ「アニーさん、よほど疲れたんでしょうか?」 シフ「自分で飯作ってないくせに。」 プル「そのくせ一番食べてるわよねぇ・・・」 原因を作ったネメシスはそんな事何処吹く風である。 ナタリー「ネメシスの作ったこの味噌汁美味しい♪」 ナタリーと二人で仲良くお友達である。 ミレイユ「・・・しかし・・・」 スカイア「そんなに麻雀で負けたのが口惜しかったのねぇ・・・」 ヤケになって食事をむさぼりながら、アニーは泣いていた。 アニー「次は負けないぞ〜〜!」 滑稽であったが。 腹も膨れた頃、太陽も沈み、辺りに魔物の姿が徐々に多くなりつつある。 こんな時は馬を走らせる事などしない。休憩をかねて、野宿だ。 見張りはネメシスと、スカイアだ。 グスタフは仮眠を取るといってもほとんど起きたままの状態が多く、彼も限りなく 見張りに近い。 スカイア「・・・静かな夜ね。」 スカイアが羽を羽ばたかせながら呟く。 ネメシス「ええ・・・このような自然に囲まれた大地で、野宿できるなんて。 私、こっちの世界に来てよかったと思います。」 スカイア「ネメシスが昔いた世界って、どういう所なの?」 興味しんしんにスカイアがたずねる。 ネメシス「・・・もう、大地なんて残ってない世界ですよ・・・ あるのは、機械仕掛けの街に、もしくはただの海。 自然なんて、私、こちらに来るまで忘れていましたの。」 スカイア「キカイ?」 ネメシスのいた世界と、スカイアがいた世界は文化レベルが違う。 スカイアには「機械」というものが、正しく認識できないのだ。 ネメシス「カラクリは解ります?」 スカイア「ああ、それなら何とか。」 ネメシス「それの、もっと凄くて、もっと無慈悲なものですよ・・・」 スカイア「ふーん・・・」 しかし、全く文化レベルの違う世界から来ているもの達が、確かにここに集ってい る。これは、何かしら奇跡的な何かを超えたものが働いている、そう考えることが 当たり前であり、自然なのだろう。 ネメシス「今日は、魔物達もあまり襲ってくる雰囲気はなさそうですね。」 スカイア「ええ・・・」 そうして、今日も夜は更けていくのだ・・・ |
11/27/2001 |