海賊の町のSaGa


どうやら、街を散策するうちに理解した事が在る。
やはり、自分の思った通りここは海賊の街だ。
しかも・・・
街人1「武装商船団が今度はアバロンにしかけるらしいわよ。」
街人2「嫌ね、戦争なんて。」
街人3「でも、戦争はアバロンが原因なんだろ?」
戦争らしい。通りで、街の中を歩く海賊がぴりぴりしているわけだ。
エレン「先輩、大丈夫なのかなぁ・・・」
そんな折、こんな話を聞いた。
街人4「今、武装商船団の首領がモーベルムに来てるんだって!」
面白そうな話だ。
エレンはこう言う話は首を突っ込まずに入られない。
それに、ここは縁もない土地。騒ぎを起しても・・・
エレン「見てみよ〜」


コウメイはまずモーベルムで情報を集めること。是が当たり前であり、誰も今の
武装商船団の状況を知らずにヌオノに載りこむなどはしない。
よほどの馬鹿じゃない限り常識である。
そんな折、彼の耳にも首領のエンリケが来ていると言う話を聞いた。
厳密にはエンリケ24世。帝国の歴史上で表でも影でも帝国を支えてきた武装商船団ではあったが、
今となってはアバロンと対立関係に在る。
しかし、ここはもともと自由な気風の土地。
カンバーランドとは違い、対立する理由はそれほど深くないはずだ。
まずは、攻められるところから。常識だ。
しかも、それが強大ではあるがもろいならば、なおさら。
コウメイ「とりあえず、酒場に行くのが一番ですかね・・・」
彼自身は酒は弱かったが、飲む振りは習得している。
もちろん、酔った振りも。
コウメイ「では、行きますか・・・」


エレノアとシェリルがそれぞれ購入した服は、彼女らの気性をそのまま顕したかの
ような物だった。
エレノアは知的な薄手の、地味だが目立つ感のローブを。
シェリルは・・・
エレノア「あなた、実は結構アレでしょ?」
なんと、この世界のメイド服である。
シェリル「いや、だって・・・」
似合うに会わない以前の問題で、この娘の美的センスを疑ってしまう。
エレノア「・・・まあ、良いんだけどね・・・」
伊達眼鏡が、ずり落ちる。
08/05/2001