学問都市のSaGa


カンバーランドは広大な土地を抱え、軍事、学問ともに世界の頂点にある国だ。
芸術面とテクノロジーではかつての帝国であったアバロンに見劣りこそすれ、
その他の部門ではアバロンに勝りこそすれ劣っているところなど見当たらない、
実質世界最高の国だ。
エレノア「あー・・・何か、この街私好み〜♪」
カンバーランドの三大都市の一つ、学問の街フォーファー。
長城東門から通りぬけて暫く歩くと、この街にたどり着く。
学問で名を挙げたいものが必ず最後にたどり着く、学問の聖地。世界最高峰の
図書館や大学・・・かつてはアバロンにしか存在しなかった大学をフォーファーに
も設立、今ではその権威はアバロンをはるかに上回っている。
当然、学者の血が騒ぐエレノア。
シェリル「とりあえず、なんだか私達目立ってるからこの世界に適した服を
     買わない?」
エレノアは汗でびしょびしょのローブを砂漠の何処かにそのまま捨ててきた。
フォーファーの気候は比較的すずしめのため、今のエレノアの格好では多少肌寒い
感がする。
エレノア「良いわね!」
スライマーンとは東門をくぐった時点で別れた。彼のおかげであの門をくぐれたのだ。
今、どうやらカンバーランドは陸上交通は他国と閉鎖状態にあるらしい。
是で気にせず、買い物に専念できると言うわけだ。


さてエレンは今モーベルムに居た。
大男をぶっ飛ばした後、無理やりモーベルムの存在を聞き出したのだ。
少し遠出になったが。
ミラマーのレオンブリッジを渡り、少々歩く。
2日がかりの旅となった。
しかし、ドールは目を覚まさない。
傷は深くないはずなのに。
エレン「先輩、如何したんだろう?」
モーベルムには小規模ながら病院がある。
この世界では病院はさほど多くないらしく、世界に10あるかないかと言った程度
のものらしい。
その分、治療は信頼できるらしいのだが。
エレン「それにしても、この街もずいぶん・・・」
宝石鉱山の麓の町ニーベルも随分なあれくれだったが、それよりは大分マシとはいえ、
十分胡散臭い男がたむろしている。
まるで、海賊のような。
エレン「海賊みたいね・・・」
海賊なのだが。
とりあえず、エレンはドールの近くでずっと看病していると言うわけには行かず、
街を散策してみることにしたのだ。
ちなみに入院費は、ニーベルでふんだくっている。
08/05/2001