□ 砂漠のSaGa □


エレノア「・・・暑い・・・」
当然、砂漠の気温は40度近いものだ。
でかい帽子に長袖のローブを羽織って歩く場所ではない。
しかし・・・メイド姿のままのシェリルは何ら暑そうには見えない。
シェリル「ええ、暑いわね。」
この子が言うとまるでそう聞こえないのだ。
エレノア「あなたねぇ・・・ううっ、声を張り上げると・・・」
仕方ないので、エレノアは上半身が動きやすいノースリーブのシャツを羽織りたがる。
どうせ周りに人は居ない。別に裸くらい如何という事は無い・・・
が。
シェリル「エレノア、エレノア。」
エレノアはローブが汗で脱げないらしく顔にかぶさった状態でナにも見えない。
エレノア「なーに?」
シェリル「何か、魔物っぽいのが・・・」
シェリルの目に映っている姿は、巨大な大蛇。
砂漠に巣くう魔物、サンドウォームだ。
エレノア「うそっ!?」
脱ぎ掛けのローブを又元に戻して暑苦しい格好に逆戻りだ。
エレノア「うえー・・・」
なんとも醜悪な魔物の姿を見ると、本当に気も萎えると言うものだ。
エレノア「水のアニマなんて砂漠には無いしなぁ・・・と言うより・・・」
よく考えると、石のアニマ以外、天然で扱えるアニマが無い。
シェリル「如何する?」
エレノア「シェリルが何とかして!」
他力本願だが、今のエレノアは砂漠の荷物になればいけないとほとんどの道具を
うっぱらっている。
先見能力が無い。
エレノア「ああ、私って馬鹿・・・」
その通りだ。
シェリル「・・・火の術で良い?」
エレノアは文句を言える立場ではない。
もっと暑くなるのは目に見えているが。
シェリルは残念な事に水の術を使えない。
シェリル「ファイアーウォール!」
そして、よりによって使ったのが火の壁である。
動きの遅いサンドウォームは壁を突破する前に体が焼け爛れ、焦げ、灰と化す。
そして、エレノア。
エレノア「・・・あづ〜〜〜い!」
我慢しきれずローブをびりびりと裂く。
エレノア「着替え、着替え・・・」
その時、後ろから聞こえた声。
声「・・・おまえ達は?」
男の声だった。
エレノア「きゃぁ!?」
はだか同然のエレノアは、悲鳴を上げた・・・
08/05/2001