トータス「今の状態は・・・」 共和国としてアバロンは世界中の国や地域と提携を結んでいた。 政治上でも、産業上でも。 その中でのリーダー的な三国が、アバロン、カンバーランドのダグラス、そして ヤウダ。 他にはアマゾン、コムルーン、武装商船団などがいる。 このうち、アバロンを裏切り者として弾劾したのがカンバーランド、武装商船団、 コムルーン、テレルテバ、南ロンギット海地方。 ヤウダは中立の立場をとり、アマゾネス達は元々中立、西側は昔からアバロンとの
関係結びつきが強く、どちらかと言えばアバロンに組する形をとっている。 現時点での世界のリーダーはカンバーランドの王、トーマ15世。 そして、その大臣、謎の男アポロン。 コウメイ「このアポロンと言う男、あなたから見てどう言う印象でした?」 トータス「ああ・・・はっきり覚えている。得体の知れない、不気味な笑顔。 アレだけは、忘れられない・・・」 会議が4度、一年のうちに行われる。 その時に見た、アポロン。 コウメイ「・・・次の会議は、再来週でしたか?」 トータス「ええ・・・しかし、今の状態で会議になるかどうか。 我々が戦争をしかけられていると言うのに。 いえ、それまでにアバロンが落ちるかどうか・・・」 コウメイ「・・・そうですね、取り敢えず、私はこれから少し武装商船団の トップと話をしてきます。」 トータス「馬鹿な!」 バカな事だった。 今は、武装商船団と命の取り合いをしているのだ。 コウメイ「大丈夫ですよ。私に、策があります。」 ・・・ コウメイは、トータスに耳打ちする。 トータス「・・・わかりました。こちらはこちらで何とかしましょう。」 コウメイ「わかりました。じゃあ、私は武装商船団に挨拶してきます。」 トータスは、このコウメイと言う男の底知れなさを改めて実感する事になるのは、 数日後だった。
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