取り越し苦労のSaGa


博士達と交信できない。
先の空間越え以来、空間を隔てても交信できる術は身についているはずだ。
かなりの精神力を伴うが。
しかし・・・反応がない。
エレノア「・・・博士達に、何か異常が?」
考えたくない事であった。
そして、それが尾を引いている。
プル「エレノア様、さっきから怖い顔・・・」
プルミエールが心配そうな表情を浮かべているが、エレノアの眉間のしわは消えない。
エレノア「取り敢えず、まずは向こうに戻りましょう・・・」
実は、エレノアの苦労は取り越し苦労であるのだが。

ミューズ「エミリアさん、モデルさんだったのですか?」
ガーディアンの一室での朗らかな会話。
エミリア「ええ。ほらほら、見てみて!」
コスプレの嵐である。
さっきまではコマンダー、仮面レスラー、ダンサーとまるでアレである。
ミューズもしきりに勧められるが、上手く逃げている。
ミューズ「でも、スタイルが良くてうらやましいですねぇ。」
エミリア「ミューズだって、すごく良いスタイルじゃない。
     モデルとしてやっていけるよ!」
いやはや、気楽なものだ。
気楽じゃない人々も、世の中には存在していると言うのに。
そう、死の淵に絶たされているもの達の、サガ・・・
07/31/2001