□ 恐怖感のSaGa □


山登りで培った経験とレベルアップがなければ、生き残れなかっただろう。
それほどの、敵の数だった。
グスタフ「ちっ!」
グスタフが表情を歪める。
ファイアブランドに炎を纏わせ、その力とかれの抜き打ちで敵を地獄へと落とす。
しかし、その隙を別な敵に狙われる。
クロディ「危ない!」
クローディアが空気中の水分を凝縮させた高圧の水を打ち出す。
その威力は、鉄をも絶ち切る。水のレーザーは数体の魔物の体を貫通し、絶命させる。
アニー「クローディア!」
アニー片腕が、中半から食いちぎられそうになっている。骨は噛み砕かれているだろう。
クローディアが癒しの術を唱える。
アニー「ふー・・・」
ちぎれかけていた腕が、見る見るうちに繋がる。
アニー「ったく、女性の体を傷物にしようなどと・・・」
襲いかかる魔物の爪をかいくぐり、神速の三段突き。
着地と同時に、彼女の体が分身し、荒狂う流れのように敵を打つ。
グスタフ「さながら、濁流剣といったところか?」
アニー「ご名答。」
一方ネメシスは、ひたすらに襲いかかる魔物を鉞で滅多打ちにしていた。
彼女の持つ超重量の鉞が一つ轟音を上げると、魔物の頭が数個飛ぶ。
めちゃめちゃに振りまわしているように見えるが、彼女自身は飽くまで冷静に
その動作を行っている。
ネメシス「しかし・・・どう言う事なんでしょう、私がこの邪悪な気配を全く
     感知できなかったなんて・・・」
ナタリーは踊るようなステップで魔物の攻撃をかわしている。
非力な彼女は一撃で魔物を倒すすべが無い。
上手く誘導し、アニーやグスタフの剣技に任せる。
グスタフ「・・・しかし、この魔物の群れ・・・嫌に、敵意がムキだしになって
     いないか?」
少しは余裕が出来たのか、グスタフがアニーとすれ違いざまに呟く。
アニー「きっと、あたし達が気に入らないんじゃない?」
グスタフ「いや・・・これは、何かに怯えている目だ。
     我々以上の存在が、この魔物達を狂気に借り出しているのだろう。」
ネメシスも、遠くから答える。
ネメシス「そう、私も感じてました。」
グスタフ「ああ・・・」
死闘は、未だ続く。
07/31/2001