獲得のSaGa


およそ、死傷者30名。大惨事だった。
ウエストエンド、突然のモンスター襲来。その目的は、たった一つの宝石を手に入れること。
知能の低いモンスターがそんな事を考えられるはずがない。
誰か、遥かに知能の高いものが、この魔物の群れを指揮していたとしか、考えられない。 バーバラは、それを垣間見た。
バーバラ「あの、赤いローブに包まれたモンスター・・・明かに、毛色が違い
     すぎだったね・・・」
その魔物は直接力を振るうわけでなく、魔物の群れが敗走を始めようとしていた時に 既に姿を消していた。
それが、更に謎を呼んだ。
バーバラ「一体、あいつは・・・」
犠牲者が多く出たが、取り敢えず、魔物は防げたわけである。
詩人「約束どおり、これは君のものだ。私が持ち歩くとまた今日みたいな事が
   起こらないとは言えないからね。」
そうして、バーバラは幻のディスティニーストーン、アメシストを手に入れたのである。


トンネルを抜けると、そこは・・・
エレノア「・・・あれ?」
外に出ると、どうも様子がおかしい。
いや、それは正確ではない。外に出る際に、彼女は違和感を感じたのだった。
即ち、洞窟の出口で。
シフ「エレノア・・・」
エレノア「ええ、わかってるわ・・・」
そして、もう一度洞窟に戻ってみる。
また、違和感。
プル「この感覚・・・少し覚えがあります・・・」
エレノア「間違いないね・・・ここは、確かに『秘境』だわね・・・」


アニーはうんざりした。
アニー「・・・なんでさ、目の前に大きなお口がぽっかりと開いているかなぁ?」
山越の末待っていたのは、洞窟。
ネメシス「取り敢えず、入ってみましょう。」
取り敢えずのレベルは超えているのであるが・・・
ネメシスがいいと言うのなら、いいのだろう。
そう思って、アニーは先陣を切ろうとしたが・・・
ネメシス「どうも、私の能力がここでは働かないようなんですよ。
     だから、私にもこの先何があるわかりませんが・・・」
アニーの足が止まる。
アニー「・・・それ、もっと早く言ってくれない?」
止まったのは、空中だった。
アニー「あああああああああああああ〜〜〜〜!!」
穴に一歩踏み出すと、そこは落とし穴。
落とし穴こそが、この迷宮の入り口。
グスタフ「・・・行くぞ。もう、アニーは行ってしまった。」
グスタフも続いて飛びこむ。
クローディアがそれに続き、ネメシスとナタリーは二人で一緒に飛び込む。
落ちる穴の中で、アニーは思った。
アニー「なんか、最近こんなのばっかり・・・」
07/28/2001