体内の時計で約4日。 ようやく、日の光を感じた4人である。 エレノア「敵の数は!?」 シフ「あと1/3って所だね!」 プル「エレノア様、術を使うには敵がばらけすぎてます!」 シェリル「きゃ、来ないでぇ〜〜〜」 出口が近づくにつれ、敵の数も加速度的に増していく。 魔物は日の光を嫌う物も多いが、やはりある程度以上闇に閉ざされているのは
流石の魔物もこらえているらしい。 エレノア「ったく、なんて数よ!」 出口間近にして、最大の魔物の襲来。 数にして、およそ100。 プル「出鱈目に多いじゃないの!」 2/3を倒して未だ、30体以上残っている。 シフの体も、プルミエールの防具も損傷が著しい。 エレノアも肩で息をし、シェリルは既に逃げ回るだけで精一杯だ。 厳しい状況だった。 エレノア「早く太陽の下にでたぁぁぁぁい!!」 絶叫と共に、炎の柱が魔物を包む。
山脈チームもそろそろ山を下り始めている。 敵の数も、その分増えているが。 アニー「くのっ!」 灰色の巨大熊を一太刀で葬る。 山を上り始めた頃は、一体倒すのに苦戦していた敵である。 アニー「レベルアップ著しいわね・・・」 別にアニーだけに限った事ではない。クローディアも、ネメシスも、
グスタフは元より強かったが、ナタリーも戦力として通用するほどに成長していた。 魔物の強さが変わらないのであれば、数だけが問題である。 幸運な事に、ここで闘ってきた魔物達は種類が少なく、闘い方にも慣れが感じられる。 クロディ「・・・意外と、あっさり片付いたわね・・・」 そう思うほど、楽勝であったのだ。 地下の連中と違い、序盤苦戦した分後半は楽になっていたのだ。 とはいえ、モンスターのレベル自体が地下組のほうが上であったという幸運は、
彼女達は知る由もない。 グスタフ「高地で運動すると平地で同じ運動するよりも遥かにレベルアップが望め るらしい。恐らく、我々の急激なレベルアップはその為だ。」 グスタフはこの理屈を知っているようだ。 体力に乏しいネメシスやナタリーも、見違えるようであるのはそのおかげか。 命がけ、という点も手伝ってはいるのであろうが。 アニー「取り敢えず、前人未到の地に到着!!」
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