□ 陰謀のSaGa □


ワカツの奥深くまで進入した二人のIRPOの隊員は、そこで信じられない物を見た。
ドール「これ・・・」
垣間見しかする事が出来なかったが、明かに、こんな物は元々ワカツにあったものではない。
ワカツを良く知らないエレンですら、そのことは理解できた。
エレン「地下工場・・・」
地下で生産されている物は、勿論機械。さっき見たような、戦闘型の・・・
ドール「この為に、ワカツは滅ぼされたと言うの?」
廃墟を隠れ蓑にして地下に作られた、秘密工場。
エレン「でも、一体何の為に・・・」
ワカツを滅ぼしたもの達と、必ず関係があるはずだ。
ドールの長年培ってきたパトロールの感が、これは何者かの陰謀だと直感したのだ・・・

ローバーンの郊外にある一軒の家。
そこに、グレイは足を運んでいた。
グレイ「・・・俺だ。」
グレイだと言う事を中にいる女性が確かめると、彼女は「入って」と一言いってドアを空けた。
モニカ「いらっしゃい、グレイ。ジャンから話は聞いてるわ。」
中にいたのは、女性が二人。
一人はモニカで、もう一人は・・・
グレイ「あの娘は?」
あまりに綺麗過ぎる緑の髪。芸術作品のような整えられた顔立ち、気品。
モニカ「アセルスと言う名よ。彼女がローバーン公暗殺に関わっているらしいわ。
    信じられる?」
モニカが肩を竦める。私には信じられないわ、と言いたいのであろうか。
グレイ「・・・外見では判断し難いな・・・」
グレイがアセルスに近づく。
アセルス「ん?」
彼女に警戒の色はない。
グレイ「君は、どうしてこんな所にいるのだ?」
最もである。ローバーン公を暗殺した事件はかなり広まっている。
人物像も割れているだろう。それなのに、どうしてわざわざこの目立つ容姿で再び
この地に来たのか。それが謎だった。
アセルス「ああ、私の足が勝手にこっちに来ただけだよ。
     そしたらこのお姉さんに見つかって、色々話をしてたのよ。」
全くグレイに対して警戒心がない。
グレイは対照的に、この見た目は少女の姿である者に対し、警戒を強める。
アセルス「でも良かった。男の人が来てくれて。男の人だと安心できるからね。」
この言葉がグレイには引っかかった。
グレイ「どう言う事だ?」
アセルス「言っても信じないよ。」
グレイ「それは俺が判断する事だ。」
アセルス「・・・仕方ないなぁ・・・」
アセルスは一息ついて、語り始めた。
07/28/2001