エレノア「・・・・・・・・・・。」 どうも、自分たちの歩いたペースと、戦ったペースと、地図で見る地理的要因、 そしてアニマの感じ方すべてを総合すると、一つの結論にたどり着く。 エレノア「ねえ、私達さ、未だ半分しか来てないのよ・・・」 プルミエールもシフも開口するしかなかった。
今まで激戦の数々。 相当の消費もしたが、それなりのレベルアップも図られている。 それはそれでいい事なのだが・・・ シフ「長いな・・・」 プル「まったくです。」 徐々に敵の出現率が低くなっているような気がする。
それは、きっとあまりにも日の光から離れ過ぎているからだろう。 魔物達でも、逃げ場の無い場所は辛いらしい。 エレノア「コレじゃ、そんじょそこらの軍隊がいくら来たってお手上げね・・・ とはいえ、三人じゃ少なすぎるような気もするけど・・・」 シフ「バカ言え。8人全員で来てたら今ごろ半分は死んでるぞ」 プル「そうそう。エレノア様の術は少々どころか異常に危険ですからね。 人数が少ないからこそ大量に一気にやれるって考えもありません?」 なるほど。 エレノア「そっか。そう言う考えもあるのねェ。」 意外とエレノアは自己を慰める方法に関しては頓着していない。 プル「さて・・・そろそろまた先に進みましょうか・・・」
グスタフの表情が変わったのをアニーは見たことが無い。 はっきり言って死闘の連続であったにもかかわらず、グスタフは息一つ乱さず、 なおかつ顔色一つ変えてはいない。 超人である。 アニー「ねえ、グスタフ・・・あんたさ、疲れ感じないの?」 グスタフ「・・・そう見えるのか?」 無表情にグスタフが言う。 アニー「当たり前じゃない・・・あなた、眉一つ動かしてないし。」 グスタフ「いや、十分大変だったぞ。」 この男が大変というとどんなに大変じゃなく見えても大変に聞こえてしまうから 恐ろしい。 見た目は平静を装っていても、どうやら疲れているのは本当らしかった。 幸い、ココはあらかたの敵をかたづけている。ネメシスが休息している事からも それはわかるのだ。 よって、少しばかり長い休息を取っているわけだ。 クロディ「弓を持っているモンスターがいて助かったわ。」 空中から弓を引くモンスターも現れ、何とかクローディアの矢不足も解消できた。 体を休めれば、また戦いに身を投じる事も可能だろう。 しかし・・・ アニー「・・・ちょっと待てよ・・・」 ナタリー「・・・」 おもむろにナタリーが人数を数え始める。 ナタリー「今、五人居るよね・・・」 グスタフ、アニー、クローディア、ネメシス、そしてナタリー。 地下に向かったのは、エレノア、シフ、プルミエール。 クロディ「なんか・・・」 アニー「誰か、忘れてない?」
|