呪いのSaGa


プル「なによこれぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!はずれないわ〜〜〜!!」
一度手にはめたらもう外れない。
典型的な呪われたアイテムである。
エレノア「・・・うーん、こりゃ私でも直ぐには無理だわ。」
エレノアが一瞥してそう答える。
プル「何とかしてくださいよ〜〜!!」
いつもの気丈な姿は無く、情けない姿のプルミエールがそこにはいた。
シフ「・・・でも、ナンか変じゃない?」
エレノア「何が?」
プルミエールはうわーんうわーんと叫びまくっている。
明かに、彼女はいつもとは違う。
エレノア「・・・呪いの所為かしらね?」
シフ「ああ・・・多分な・・・」
どうも、呪いは彼女から気丈さと礼儀正しさを奪ってしまったようだ。
取り敢えず、今は困るしかなかったが。
プル「・・・まあいっか。先を急ぎましょ。」
くるりと表情を変化させる。
エレノア「・・・」
シフ「・・・」
なんだか、どうもプルミエールの顔が赤面していたように感じられたのは、 二人とも同じようであった。
エレノア「・・・呪いの所為、よね?」
シフ「・・・そう、信じたいな・・・」

実はプルミエールは幼い頃、首が壺にはまって以来「抜けない物」に対して異常な
トラウマがあるらしく、それをずっと伏せていたのだった。
別に、彼女が彼女らしさを失っていたのは呪いの所為ではなく、 単なるトラウマだったりするのだった。

呪われて抜けない篭手とはいえ、威力は十分なようだった。
アニマを全く消費することなく、十分な威力を発揮できる。
別にプルミエール自身に及ぼす害もないようだ。
プル「でも・・・なんか、外せないのは・・・」
そう考えると身の毛がよだつので、無理やり意識の下に追いやったのだが。

一方。山組。
クロディ「あら、矢がなくなりましたわ」
恐ろしい事をさらりと言うクローディアである。
つまり、彼女の攻撃方法がここで途絶えたと言う事だ。
アニー「ちょっ・・・!あなた、何本矢を持ってたの!?」
クロディ「1000本以上は持ってきたはずですが・・・」
アニー「減るの早過ぎない!?」
クロディ「いえ、敵が多いんだと思う・・・」
確かに、ちょっとばかり敵が多すぎる。
あまりの敵の多さに、ナタリーすら戦いに慣れ始めている。
ネメシスは少し魔法を使いすぎたようで、休憩中。
頼みはクローディアの弓だったが、矢ギレ。
アニー「・・・グスタフと、あたしが何とかするのぉ!?」
泣きたい気分であった。
07/26/2001