□ 駆け落ちのSaGa □


結婚式当日、モニカの姿は無かった。

ミカエル「モニカは一体何処へいったのだ!」
血眼になって部下達に探させる。
同時にユリアンの姿もないと言う事は、二人で何処かに逃げ出したと考えるのが妥当であろう。 予想無いの範囲の出来事とは言え、上手く逃げられたものだ。
一応、ミカエルにも策が無いわけではなかった。
だが・・・向こうは、どうやらミカエルの予想と少々反した対応だったのだ。
ミカエルは、ユリアンがモニカを連れ出すものだと思って監視させていたのだが、
全くの逆だったのだ。
ミカエル「モニカめ・・・ユリアンと、やはり・・・」
自分自身の失態よりも、妹の存在を失うことに、彼は恐怖した。

ユリアンとモニカは、頼るつてが無い為、吸血伯爵レオニードのところに転がり込んでいた。
モニカ「ユリアン・・・今日は、何だか不気味な感じがしますわ。」
ユリアン「モニカ様、確か、今日は伯爵のところに一人選ばれた少女が召される
     日だったはず・・・不気味な予感はその所為ですよ。」
モニカ「そう、ですわね・・・」
以前にこの城に着た時よりも、何やら陰湿な空気が漂っている。
しかし、それはレオニードのものとは違う。彼は吸血鬼ではあったが、 その性質自体は邪悪ではないからだ。
ユリアン「・・・誰か、来たのか?」
外から、足音が聞こえる。
足音はそれほど大きくない。恐らく、2、3人程度だろう。
近づくにつれ、話し声も聞こえる。
少女の声「・・・ねえ、吸血鬼って言うからには、やっぱり不死身なのかなぁ。」
青年の声「もう何百年も生きてるしな。」
女性の声「ええ、でも、以前着た時より何だか不気味だわ・・・」
耳を欹てると、どうやら聞き覚えのある声がする。
ユリアンはドアを開けて、外に出る。
トーマス「ユリアン?」
唐突にドアが開いて、出てきたのは昔馴染みの姿だった。
サラも、驚いてユリアンの表情を見つめる。
サラ「ユリアン、あなた、ロアーヌでモニカ様の護衛をしてたんじゃないの?」
見知らぬ少女が、そして一人。
マミ「この人・・・ああ、わかった。同郷出身の人でしょ。」
声に反応して、モニカも姿を表す。
トーマス「モニカ様!?」
モニカ「あなたがた・・・もしかして、私達を連れ戻しに・・・」
サラ「連れ戻す?何のことです?」
・・・
お互いの間に沈黙が流れる。
ユリアン「・・・取り敢えず、少し話をしよっか・・・」
07/18/2001