□ 到着のSaGa □


エレノア一行が到着したのは、アセルスが姿を消した日の昼間頃であった。

シフ「ん?」
シフが街の酒場に顔を出して見ると、どうも見覚えのある顔があった。
バーバラからも話を聞いている。間違いない。
シフ「クローディア!」
大声で彼女を呼んで見るが、彼女は返事を返さない。
おかしい、とシフは首を傾げ、今度は近くによってみて彼女の背を軽く叩いてみた。
シフ「どうしたんだい、クローディア。元気がないね。」
クローディアはシフの方を少し見て、ようやく暫くしてから彼女の存在を見とめた。
クロディ「シフさん!?」
シフ「久しぶりだね、クローディア。元気だったかい?」
シフはクローディアの隣に座って、きつい酒を一つ注文した。
シフ「バーバラから話は聞いていたよ。」
クロディ「ええ・・・でも、今は私一人なんですよ。」
シフが何を言おうとしていたかは大体の見当がつく。
シフ「ふーん。どうしてだい?」
クロディ「分かりません・・・今日、朝起きたらアセルスさんの姿がなくて。
     それで私・・・」
気がつかなかったが、クローディアはかなり飲んでいるようだった。
しかし、酔っているようには感じられない。
そうだ、とシフは思い出す。こいつは底無しだったんだ、と。
シフ「で、何で昼間っから飲んでるのさ?」
クロディ「いえ、ちょっと気分がそう言うものだったので・・・」
シフ「ショックだったのかい?」
クロディ「・・・」
クローディアは少しうつむいた様子で言葉を止める。
シフ「まあ、あたしの仲間たちも来てくれてるし、旅の友には困らないよ。」
クロディ「ありがとう、シフさん。」
シフの言葉はありがたかったが、クローディアの心には、 アセルスの姿が浮かんで離れなかった。

エレノア「・・・ねえ、ココってさぁ、確か開拓が始まって間もないはずの
     街よね?」
エレノアが疑問を口にする。
無理はない。あまりに、街としての機能が充実している。
開拓した町というのは、もっと寂れてちゅうと半端なはずだ。
クロディ「開拓精神の塊の人々ですから、ココにいる方々は。」
酒場からシフと二人で引き上げてきたクローディアは 他の人達に簡単に自己紹介をすませ、少しはなす事になった。
シフ「ああ、ココの人達はフロンティアスピリッツを忘れてないからね。
   作業にも熱が入ってるものさ。」
独立した人々は、その心意気でココまで仕事が出来るものなのか。
ネメシスは黙って会話を聞いていた。
ナタリー「ネメシス、どうしたの?」
ネメシス「ええ・・・やりたい事、したい事があるだけで、人はこんなにも
     努力できるのですね・・・」
そう実感せざるを得ないほど、この町の開拓は早いのだ。
アニー「取りあえず、宿取ったからそっちに移動。
    コレからの行動は、明日決めようよ。
    あたしはもう眠いんだからさ。」
早くも、日が沈もうとしていた。
プル「・・・日が沈むのが、早いのね・・・」
プルミエールのこの一言が、実は、重要な意味を持っているのだ。
07/17/2001