修行場のSaGa


エレン「あれ?レッドは?」
リュート「らら〜〜〜レッドは〜〜〜何処に行ったのか〜〜」
ミリアム「そういえば、姿が見えないね。」
バブリー「ぶくぶー」

京のリージョンの一角に、修行場がある。
「心術」の資質を得られる修行場もあるのだが、レッドはそこでの修行の話を
きいて絶対行くまいと決心している。
宿からふっ、と見えた、黒い影。
アレは・・・
レッド(ブラッククロス・・・!)
間違い無い。あの間抜けな戦闘員姿は間違い無くブラッククロスのものだ。
レッドは皆に気がつかれないように、外へ抜け出し彼らの後を追った。
そして、辿り着いたのが、この修行場。
レッド「・・・俺を、罠にでもはめたってのか・・・」
かなり山の方に近い。
人の助けを呼んでも、ココでは誰も来ないだろう。
レッド「・・・」
近くの気配を探ってみる。
・・・
レッド「気配が無い?」
人らしい気配は無い。
戦闘員を追いかけていたはずだ。やつらが何処かにいるはずだ。
そう思って集中しても、誰の気配も捉えられない。
レッド「ばかなっ・・・」
ブラッククロスの戦闘員に、気配をココまで完全に消せるような優秀な兵は
いないはずだ。
化けていた可能性もあったが、かといって、 追っていたやつらにそこまで優秀な奴はいないように見えた。
つまり、完全な消失。
レッド「・・・まじかよ・・・」
そもそも、こんな所にブラッククロスの兵がいることが間違いすぎたのかもしれない。 日頃、ブラッククロスのことばかり考えていて、それが疲れで目にきていて
幻覚を追っていたのかもしれない。
そうだ、自分はつかれているんだ。
慣れない京の空気に当てられたせいか・・・
レッドは急にばかばかしい気分にとらわれ、踵を返して宿に戻ろうとした。
そんな折、背中からかかる声。
???「どうして、君はここまで着たのだ?」
07/08/2001