レッド「やっぱり、俺、ココの土地は肌にあわねぇ・・・」 京についたとたんレッドの眉がひそまる。 エレン「中々趣はあるじゃない。」 ミリアム「そうかい?あたいもどっちかと言えばレッドと同じ感想だけどねぇ。」 エレン「あなたらはね・・・」 丸っきり他のリージョンと一線を画した様相。 クーロンは治安の悪い下町のイメージだったが、こちらは時代かぶれのまったく 別世界。 エレン「こんなところ、始めてきたものだからなんか楽しい♪」 茶屋、着物、カタナなど、あまり普段は目にする事の無いものばかりが立ち並ぶ。 エレンは目を輝かせた。 エレン「レッド、私、着物着てみたいなぁ。」
エレン「どう?似合う?」 エレンが選んだ着物は地味な染柄ではあるが、
奥深い情緒を醸し出す、上等な類のものだった。 エレン「一番高いやつかっちゃった♪」 資金面は足りていたので別段問題は無かったが。 ミリアム「あたいも買っちまったよ。まあ、今は着ないけどね。 エレンのに比べれば安いけど、でも、それなりには上質の着物なんだ ってさ。」 この2枚の着物で五人の全財産の2/3がとんでいったことはいうまでも無い。 だが・・・ レッド「エレン、お前って・・・」 意外と、綺麗なんだな、と言いかけて、 レッド「胸、小さいな・・・」 バキッ! 鉄拳が飛んだ。 取り敢えず、エレンはこの和風の衣装がいたく気に入ったらしく、安物ではあるが 先に買った着物よりも動きやすい服を幾つか買いこんだ。 流石に、アレは動き難かったらしい。 エレン「ここって、思ったよりも私に向いてる土地かも?」 エレンは京の風土がとても気に入ったようだ。 レッド「あーあー。そうかい。」 ミリアム「レッド、何ふてくされてるの?」 レッド「俺は早くこっからでてぇよ・・・」 エレン「あら、それはムリよ。だって、もう宿取っちゃったもん。 畳だってさ、楽しみ♪」 鼻歌高らかに歌わせているエレンに文句たらたらのレッドだったが、こんな時の 彼女を刺激すると何が起きるかは、容易に予測できた。 リュート「らら〜〜」 リュートの歌は、相変わらず下手だったが。
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