置いてけぼりのSaGa


エルマンが朝起きてみると、酒場には誰一人いなかった。
昨日アレだけの人数で酒宴を開いていたというのに。
エルマン「・・・?」
二日酔いらしい、。頭が痛む。
ゆっくりと体を起こして辺りを一瞥してもやはり人の影はない。
エルマン「バーバラ?ナタリー?」
返事がない。
彼は外に出てみた。
すると・・・
エルマン「ば、馬車がない!」
そして気がつく。
エルマン「また、逃げたな〜〜〜!!」
自分は、置いてけぼりで。

ナタリー「今ごろエルマンは起きてるんじゃない?」
馬車を駆り、一行はニューロードを北西へ。
ほぼ全員、二日酔いはない。
ただ一人を除いて。
エレノア「うっ・・・」
例によって、エレノアは飲みすぎた。
アニー「エレノア・・・あなた、コレで何度目?」
いまだにアニーはエレノアが二日酔いをしていない姿を見たことがない。
エレノア「アセトアルデヒドが・・・アルデヒド基が・・・」
わけのわからないことを口走っている。
子の馬車はバーバラの特製の馬車だ。ゆれは少ないとは言え、二日酔いのエレノア
には十分に応えるものがあった。
エレノア「ああ・・・木のアニマが・・・」
未開拓地な故に、アニマで幾分回復できることが責めての救いだったのだが。
グスタフ「・・・」
グスタフは二日酔いこそしていないが、酒の入った後はさらに無口になる。
後の連中はいつもどおりだ。もとより酒をあまり飲まないネメシス、ナタリー、
音に聞こえた酒豪シフ、酒はたしなむ程度のバーバラ、鉄人プルミエール。
エレノア「・・・まだ、後どれくらい・・・?」
バーバラ「ようやく1/3くらいかな?」
それを聞いて、また気が遠くなりそうになるエレノアだった。
07/08/2001