さらなる来訪者のSaGa


エレノア「・・・着いたみたいね。」
ネメシス「なんか、妙な感じでしたね、空間を飛び越えるのって。」
アニー「二回目って言ってもなれないものね。」
見ると、辺りには何やら人間が住むには些かどころか、相当無理がある
巨大な軒並みが見える。
近くを流れる河。
そして・・・
ミューズ「あら、またお客さんですわ。」
つまりは、巨人の里なわけだ。

カタリナ「・・・ずいぶんな大所帯ね・・・」
とはいえ、巨人の家は広い。100人乗っても大丈夫である。
現在、この中にはエレノア、カタリナ、ネメシス、アニー、シフ、シャール
、プルミエール、グスタフの8人がいた。
エレノア「ふーん・・・」
さっきからエレノアは辺りを見回し、何やら何かを感じ取っているみたいだ
った。
プル「・・・あなた、初めて見たときから思ったのですけど」
プルミエールが唐突にエレノアに話しかける。
プル「あなたも、もしかしたら私たちと同じ世界から来たのでは?」
エレノア「ん?あーあ、多分そうだろうね。あなたと・・・そこの、
     変な頭の人・・・そう、さっきから誰かに似てる気がするって
     思ってるんだけど・・・その人から、他の人間とは違う
     強いアニマが感じられるわね。」
アニー「あたしとネメシスさんはまた違う世界に生きてる人だけどね。」
ネメシス「はい。エレノアさんはかれこれもう4つの世界を行き来
     してるんですよ。」
一同「!!」
つかれたー、と椅子に深く腰掛けてだらけているエレノアの姿を、皆が
凝視する。
エレノア「何よ、恥ずかしい・・・」
プル「・・・?エレノアって、もしかして」
プルミエールが凄い勢いでエレノアの元へ歩み寄る。
プル「エレノア様!?希代の天才魔術士の!」
エレノア「あー、そう言われると照れるわね・・・」
プル「では、きっとここにいるエレノア様は、私たちが生まれる前に
   存命していたエレノア様なのでしょう・・・」
エレノア「え?ちょいまち。どういうこと?」
プル「しかし、タイクーンの件もありますし・・・」
エレノア「ちょっと。私にわかるように説明してよ。」
プルミエールはグスタフを顎でしゃくる。
プル「多少、長い話になりますが・・・」
03/01/2001