アルベルト達は、気が付くとまた見たことのない地へととんでいた。
古めかしい、だが巨大な建物が並ぶ町並み。
人々の流れは絶えること無い。
ここは、何処かの都市。
マミ「・・・ねえ、ここ何処?」
アイシャ「生きてる?」
アル「多分・・・僕たちも、アセルスさんやカタリナさん達のように
空間を飛び越えたんじゃないのかな・・・」
アルベルトは冷静に解釈できていた。
そう言えば、アセルスもカタリナも、元々自分たちの世界とは
違う世界から飛んできたと言っていた。
マミ「あ、穴が・・・」
自分たちが通ってきた穴は、瞬く間にその大きさを狭める。
消えはしなかったが、これでは、人間一人は入れはしない。
せいぜい、指一本が関の山だ。
アル「とりあえず、この世界を散策することしかできそうにないな・・・」
アイシャ以外の二人は、水をかけられたような気分になった。
町人「ここは、世界の中心ピドナだよ」
ピドナ。
すぐに思い当たった。
ちょっとカタリナやシャール、ミューズから話を聞いただけだったが、
ピドナという都市は良いところだ、機会があったら行ってみたら?
と言われていたのだ。
まさか、不意とは言えこんな形で訪問することになるとは。
つまり、ここは、カタリナ達の生まれ育った地なのだ。
アル「・・・何で、僕たちがこっちに来て、あの人達が向こうにいるんだよ
・・・」
アルベルトは嘆いてみるが、だからといって何も変わらない。
対照的に、マミはミューズの話を聞いて憧れていたピドナに来ることが出来
て満足げだ。
マミ「わーい!こっち見てよ見てよ!」
アイシャも最初は戸惑っていたが、時期に諦めがついたのか、
魅力的な街を歩き回るようになった。
アイシャ「アルベルト!ほらほら、これ!似合う??」
女の子って、こんなものかなぁ・・・
アルベルトは、ため息を付くのだった。
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