感覚のSaGa


アセルス達が封印を解いたその時と時を同じくして、エレノア達は。
エレノア「・・・!?」
ハリード「なんだ、この感覚は!?」
アニー「なんか・・・回りが歪んでる感じ・・・?」
エレノア「この感覚・・・似てる!?」
局地的な時空震が起こった瞬間だった。
この感覚は、はっきりと覚えている。
エレノアが、始めて時空を越えたとき・・・
エレノア「飛べる!?」
ふっと、クエーサー達の博士達の姿が思い浮かぶ。
良い機会だ。一度、このメンバーを連れて行くのも良い・・・
エレノアが思ったときには、もう行動に移されていた。
エレノア「みんな、私の手に捕まって!!」
そう言うものの、その実、エレノアがみんなの手を強引に掴み、
全員握りしめたところで、あの感覚を思い出す。
時空を越える、あの感覚を。
博士からもらったレーダーで、ナビゲートされるはずだ。
あとは、飛ぶだけ。
ライザ「一体何・・・!?」
エレノア「飛ぶわよ、しっかりつかまってて!!」
アニー「飛ぶって、何処に・・・?」
エレノア「ついてのお楽しみよ!レッツ、ゴー!!」

エレノアには不安があった。
時空震が起きたのは、もしかして自分のこの回想と何か関係があるのでは・・・
あまりにも、時期が重なりすぎている。
あの卵形の、悪魔のクヴェルにもならないクヴェルを越えた、器。
あの存在が、エレノアの感覚に、嫌につきまとう・・・
しかし、仲間達もいる。
あの黒服の男が言うように、自分が存在してるのならば、何にも
不安はないはずだ・・・
自分に、そう言い聞かせて。

エレノアが飛んだ瞬間から、博士達はエレノアの動向をつかめていた。
ただ・・・共に来る者達のことは、全く考慮に入れてなかったが。
ともあれ、時空に歪みは、徐々にその絡みをほどきつつあった。
封印は、解ける。
それを解くのは、果たして・・・
06/13/2000