教師のSaGa


生徒「先生〜〜!」
先生「おやおやどうしたのかな・・・マミくん?」
マミ「私、お父さんに会いたいよぉ・・・」
先生「きっと会えるよ、近い将来・・・」
マミ「将来っていつ?」
先生「近い内ってことだよ。もう少し大きくなったらお父さんも来てくれるさ。」
マミ「ホント?」
先生「ああ、良い子にしてればその分早く来てくれるかもしれないぞ?」
マミ「うん!じゃあ、マミ良い子にしてる!!」
先生「それが良い、それが良いな・・・」

目がさめると泪が頬を伝っていた。
昔のことだ。昔、先生はそう言った。
でも、それは昔。
大人になった今ではそれが本当の事ではなく先生の虚言・・・いや、まったく
虚言では無かったのかもしれない。なぜなら、自分は多分今まで「良い子」
に育ってきてなかったから・・・
マミ「ううん、昔の話・・・」
隣で寝ているアセルスの寝顔につぶやいた。
マミ「お父さん・・・会いたいよ・・・」

そう言えば、昔自分は講義をしたことがあった。
たしか・・・
エレノア「そう、あれは2年前よね・・・」
しかし、その二年前のこともいまでは遠い昔のように感じる。
ウォード「エレノア?どうした?」
エレノア「何でもないけど・・・なんか、昔のことが思い出されて・・・
ハリード「酒の飲み過ぎか?」
エレノア「あんたじゃあるまいし・・・」
ライザ「それより、エレンとレッド君は?なんか姿が見えないけど・・・」
エレノア「・・・そのうちあえるでしょ。」
気楽な口調とは裏腹に、エレノあの胸は高鳴っていた。
どうして昔の嫌な記憶が今ごろよみがえったのか。
あの講義のことが・・・
いや、気にするのはよそう。
しかし、その夜もエレノアはその夢を見るのであった・・・
06/03/2000