瓦礫のSaGa


クローディアが邪悪な気配をとらえたのは、ローバーンに向かう
途中であった。
クローディア「この邪悪な気配は・・・!」
アイシャ「どうしたの?」
クローディア「イスマスの方から邪悪な気配がします。かなり大きいわ・・・」
アイシャ「行ってみましょう!」

瓦礫の中に潜んでいた、アル邪悪な気配を放つ紋章。
イスマスの崩壊は、この紋章が全てを語っていた。
アルベルトの父は、この紋章の存在を知っていた。しかし、どうにもできなかった。
何故なら、この紋章こそ、混沌そのものであったから・・・

アル「・・・これ以上、ここにいるのは危険だ。」
古文書を一通り読み通して、アルベルトは辺りに立ちこめた気配を
察知した。
アセルス「気がつくのが遅いよ・・・」
マミ「もう囲まれてますよ?」
イスマスは既に魔物の巣窟と化していた。
どうして、彼らが来たときには魔物がいなかったのか・・・
その謎は、全て、瓦礫の下にある。
しかし、今はそれに気がつく由もない。
アセルス「最近からだ鈍ってたし・・・丁度良いじゃない?」
マミ「でも、正直これは酷ですね・・・」
アセルス「・・・二人はここで待ってて。私が片を付けてくるから。」
アル「!そんな、危険すぎる!」
アセルス「危険?そんなことない。所詮は魔物。私にとっては・・・」
私にとっては?
言いかけて、突然アセルスの背筋に寒気が走った。
ゾクッ、とした、嫌な感覚だ・・・
何か今、自分は自分でなかったような・・・
マミ「どうしました?」
アセルス「いや、なんでもないよ・・・」

クローディアとアイシャがイスマスにつく頃、アルベルトとマミ、
アセルス達の壮絶な魔物達との死闘が展開されていた。
05/22/2000