太古のSaGa


ルーンを守護するは、太古の竜、スカルラドン。
その巨体は、古墳全土を揺るがすほどの力強さに満ちている。
エレン「立入禁止って、こういうことだったのかなぁ。」
レッド「俺は違うとおもうぜ・・・」
エレン「ともかく、こいつを何とかしないと!!」
レッド「ああ!」

エレノア「だからね、私はいけないと思ったのよ。」
アニー「そうそう。もう遅いことだけど」
エレノア「エレンって、ホントお祭り好きよね・・・」
アニー「そうそう。呆れるくらいね」
エレノア「だからって、これはないでしょうよ・・・」
アニー「そうそう。これはまずいと思うよ、ほんっと・・・」
エレン「あー!!みんな!!まだ生きてる!?」
エレンの声が大きく響く。
もう古墳はさんざんだった。
多分、武王は泣いているだろう。
何故なら・・・
エレノア「エレン!!こんなの暴れさせてどうするつもりよ!!」
何年ぶりかに目覚めた太古の恐竜は、辺りを破壊し尽くしていた。
そして、執拗にエレンともう一人の男を追いかける。
レッド「俺、帰りてぇ・・・」
エレン「文句言わない!」
2人には余裕があるが、他の人間にはそうも行かない。
パニックになって逃げまどう人々。
ハリード「こいつは、ちっとカムシーンでも辛い相手だな」
ライザ「大きすぎて投げられないわ」
2人の戦う物好きは冷静に判断し、とりあえず逃げに回った。
一方、戦闘狂は・・・
ウォード「うぉおおおおお!!」
やはりたたかっていっている。
しかし・・・手にした大剣は、実はあっさり巨竜の足を砕く。
その光景は、信じられないほどあっさりしていた。
ウォード「・・・あれ?」
もしかしたら、こいつは弱いかも知れない・・・
エレン「・・・弱いかも」
レッド「・・・だな・・・」

巨獣は元々ただの脅かしに創られたものらしく、弱いにも程があった。
あんまりにももろすぎる。
パンチの二、三発で事は足りた・・・
エレン「ああ、つまんなかった・・・」
レッド「俺はそんな問題じゃなかったと思うぞ・・・」
みっちりエレンは他のメンバーからおしかりを受けたが、あまり聞いていない。
レッドがかばったこともあり、何とか持ち直したが・・・
エレンはその前に、欲求不満だったのだ。
エレン「ああ、強いヤツっていないのかなぁ・・・」
レッド「もう、こりごりしろよ・・・」
09/18/1999