ルーンのSaGa


エレノア「エレンったら、ホント何処に行ったのかしら!!」
武王の古墳で遺跡探索をしていたはいいが・・・
エレンの姿が見えない。多分、観光にでも行ったのだろう・・・
アニー「全く、いい気な者ね!!」
アニーもエレノア同様そうとう頭に来ているらしく、その手には
血管が浮き出ている。
それとは対照的なのが、残りの三名。
ライザ「帰ってくると思うけど」
ウォード「どうせすぐ飽きる」
ハリード「飽きっぽいからな」
それぞれそういいながらいろいろ見て回っている。

一方そのころ・・・
エレン「早く早く!!」
レッド「ここは立入禁止だぜ?」
エレン「その方がおもしろそうじゃん!!」
レッド「はいはい・・・俺は知らないよ・・・」
2人は同じく古墳に来ていた。
だが・・・その先にあるのは「危険」の立て札。
エレン「ほら行った行った!!」
けつを何度も叩かれて、レッドは仕方なく立て札をまたいで先に進んだ。
レッド「あ、モンスター・・・」
中にはモンスター達が事もあろうに巣くっていた!!
が・・・
所詮は大したレベルではなかった。
ホンの肩慣らしで2人にとっては終わってしまった。
エレン「何処が危険なのかしら・・・」
レッド「普通人にとっては十分危険だ・・・」
言ってすぐにエレンから目をそらす。
エレン「でも、変よ。なんか、感じない?」
レッド「何って・・・ん?」
エレンが何やら異変を感じたらしい。
レッドも程なくして気が付く。
レッド「何なんだ?この重圧は・・・」
エレン「そうよ、そうじゃなきゃ。それこそ、私も胸が・・・!」
奥に進めるようだ。エレンは重圧を感じつつも、わくわくした表情で
足取り軽く先に進んでいった。
レッド「おいおい・・・」

奥で発見したのはルーンと呼ばれる、印術の資質を手に入れるために必要な
ものだったが、2人にとっては意味が違っていた。
この2人は印術などを欲していないのに、ルーンに呼ばれた・・・
エレン「私たちを呼んだのは、あなた?」
エレンはルーンにといかける。
ルーンは優しく輝き、しかし何も語らなかった。
エレン「触って欲しいの・・・?」
レッドも思わず、エレンと共にルーンに触れる。
すると・・・
『!!』
2人の脳を光がかすめていった。
その光は・・・
レッド「これは、世界・・・」
エレン「世界の・・・あるべき姿?」
ルーンの問いかけにとまどう2人の背後に、大きな影が忍び寄る。
さっきまで骨の塊だった者が、生命を吹き返したかのように・・・
09/18/1999