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お役立ちコラム

  「ハーフ」という言葉の持つ残酷性

 イギリス人の主人と結婚をして、可愛い息子に恵まれて、はや7年になります。この子を授かる前から、国際結婚のカップルに生まれてくる子ども達が、この閉鎖的な日本の国で育っていく過程で、多くの問題に出くわすであろうと予想はしていました。

 昨年の4月に、晴れ晴れと小学校入学を果たした彼の担任の先生は、「混血ということで、お子さんが何か誰かに言われたりして困っているような様子があったら、直ちに学校にお知らせください。人権教育の一環として、そのような差別的なことを見過ごしていく訳にはいきませんから」と言ってくださいました。

 この一言にカウンセラーである私が支えられ、なんとか一年が終わろうとしていた先日。

 奇声の発声に始まり、異常な瞬き、ブタのような鼻すすりといろいろなチック症状が息子に現れ始めたのです。学校の担任の先生にも、何か原因となっているようなことがないか否か尋ねてみましたが答えは分からず仕舞い。とにかくチック症は、やめさせようと当事者にうるさく指摘すればするほど、症状が悪化します。そんな訳で、私は息子なりに何かの精神的葛藤と戦っているのだろうと見守ることにしていました。

 そして、1〜2週間ほど前のある夜。主人と私と息子と3人で食後の団らんをしていた時に、息子が「僕はハーフなんだよね?」と言ってきたのです。その時の主人と私にとってのショックは、言葉では表現できないものでした。しかし、ハッと気づかされたことがありました。

 私たちは、混血児として生まれた息子に、いつも「あなたは日本とイギリスの2つの国の文化と伝統を持つダブルの子なのよ」といってきました。しかし、親と離れて過ごす息子だけの時間に、どこかで誰かから「ハーフの子」=「半分の子」と呼ばれていたのでしょう。

 英語に限らず、外来語の本来の意味をねじ曲げて日本語として無意識で使っている言葉は、「ハーフ」に限らず沢山あります。しかし、グローバル化が取りざたされている今日、また、日本に滞在する外国人が増加しつつある今日、外来語の使用にもっと注意する必要があると、私は思います。

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