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◇あの〜、風邪薬ちょうだい!◇
☆「先生、風邪薬出しといて!」・・・ンなことは、薬局で言えよ。ホンマに風邪か、ホンマに風邪薬がいるのかは医者が判断するこっちゃ!

☆風邪で来られた患者さんは、まあ大抵こんなことは言わはらへんワ。普段、高血圧や高脂血症、糖尿病などでずっとかかってらっしゃる患者さんがこんなことをのたまう。ひと通り診察が終わって「ほな、いつもの薬出しときます。お大事に。」云うたあとにコイツや!!「あ、先生。ついでに風邪薬も出しといて下さい」

☆あのな、風邪の診察だけでも10分はいるねんで。それやったら帰りがけに言わずに診察の前に言うてよ!「もういっぺん座って下さい」・・・こうなるがな。

☆症状を聞いてみると大抵は風邪とちゃうねん。どないしたン?て聞くと「いえ、風邪引いた時のために置いておくの」やて。。。いよいよ薬局やがな。

☆そこでワタシの説教が始まる。。。(また時間おすケドしゃ〜ないがな〜)
あのね、だいたい風邪ってひとつの病気とちゃうねん。医学用語とちゃうねん。喉の痛い風邪もあれば、鼻水がでる風邪、咳の出る風邪、中にはお腹こわす胃腸風邪っちゅうんもあるやろ。ウイルス性もあれば細菌性もあるし。これみぃんな薬がちゃうねんで。これらをいっぺんに治す「風邪薬」があったら、それこそノーベル賞モンや!

☆せやから、今からどんな風邪引くかわからへんのに、薬が決まるはずないねん。今現在引いているなら判断せんでもないケド。

☆わかってくれるヒトもいてりゃ、中にはいっこうに理解して貰われへんヒトも居てはる。おばあちゃんなんか最たる例やね。「いつも貰うてるアノ薬は大抵の風邪には効きますのや。」・・・うそやろ(^^; そら自然経過っちゅうやつや。ほっといても治るねん、大抵は・・・せやけどいくら言うても引かへんがな。

☆待合いでは他の患者さんがぼやいてはるし、横に付いてる看護婦はイライラして目配せして来よるし・・・負けた!「ほな、おばあちゃん、いつものアノ『PL』ちゅうやつを出しておくワな。」時間がないから総合感冒薬胃腸薬をまぜて出しておく。効かへんかったらまた来てくれるやろ・・・ここらが、医者も人間っちゅうコトやね〜