開場間もなく続々とお客さんが。栄歌の能管のお師匠さんや名古屋の三味線のお姉さん。後ろの方には岡崎から来て下さったわんわんさん達も。寝床の会の常連さんも居てはる。みんな、ありがとう! みんなワタシの作ったパンフレットを楽しそうに読んではる。睡眠時間を削って作った甲斐がある。これから始まる落語はもっともっと楽しいですよ〜。とにかく大阪でも実現しないビッグな落語会を作ったンねん! 小豆色の法被は衆朝さんと欠多利さん。水色の法被は名古屋からのたたきさん。今日は出番は無いけどわざわざ休みを潰して遠方から来てくれはった。そしてもぎりは彦柳さんの美人の奥さんの女坊さん。
パンフレットにも書いたけど南遊亭萬年クンは出来のエエ日はワタシの弟子で、出来の悪い日は単なる落研時代の後輩。さて今日の彼は「ワタシのたった一人の大切な弟子」と紹介したかった。 「動物園」ではビジュアルの部分でお客さんを満足させることも大切。トラの歩き方はリアルでいてぎこちなく。ここらが難しい。今までの演者さんはワタシ的に見て満足なモノはありませんでした。さて、今日の萬年クンの出来は? 落語に登場する人物は多くとも3人をキッチリ演じ分けられたらエエ。丁度「ちりとてちん」は3人の掛け合い。3人のキャラの設定全体のリズム。おもろい噺は演者自身も楽しみながら。エラそうやけどこれぞ「栄歌ワールド」のハゥトゥ
如何に「ちりとてちん」をリアルにそれでいて滑稽に食べるか。今回は箸先ではなくシャモジ(またはレンゲ)で食べて見ました。毎回演り慣れたネタではあっても、一回一回工夫をする。お客さんを飽きさせないコトも大切。 去年は「お玉牛」、今年は「景清」。大爆笑はないが、かなりのテクニックを必要とするこれらの噺をキチッとやってのけるあたりは、さすが実力No.1目線から指先キチッと切るのが身上やね。勉強になるワ。 満願の日。「ひぃふのみっつ」で眼が開かず口が開く。定次郎の息が詰まる。お客さんの息も詰まって、シーンと言う音が聞こえて来そう。演者・客席が一体となる瞬間。そして、そのあと感激の展開が・・・
生粋の大阪人風体喋りも体全体が大阪そのものや。談志さんを彷彿とさせるその物腰でそれ以上の風格を持つ。やっぱりこの人は伝説のヒトやね〜。 時間的にもお腹の空く時間。会場からも生唾を飲む音が聞こえて来そう。酔っ払いもうどんを食べる仕草も、一流品の芸。やっぱり元祖チャンピオンはこの人。 お待ちかねの三歩さん登場!会場の空気が一気に変わる。ここらがプロとアマの違い!三歩さんはではなくてやという。高座で背負うプロの紋。ところがその「紋」が・・・
「なかなかクーラーが動かへん。電話すると盆休みで直るのは10日後・・・。」栄歌が初めて三歩さんを大阪で見つけた時もこのマクラでした。ガツンと頭を殴られたような衝撃!枝雀師匠の後を行くのはこの人や。 いよいよ大喜利の始まり。先ずは栄歌の挨拶から。「浮気せずに20年間ずっと4人で(寝床の会を)守って来ました。肉体関係はおまへんケド。」まずは掴みOK 関西からは我風さん・八景さん・圓九さんの登場。「豊中市の公務員。三歩さんの税金で食わして貰うてます。」とは圓九氏の挨拶。我風さんも眼鏡かけると普通のオッサンや!
憧れの三歩さんの隣でいささか緊張気味の栄歌。彦柳砂九両氏も大喜利慣れして落ち着いた物腰。
東海地区の大喜利ベストメンバー
天ぷらのフライ!
此処までこのパターンでくるとお客さんも他の演者も、そして誰よりも圓九氏本人がどつかれるコトを期待している、おいしい瞬間!
最後に栄歌の挨拶。
長いちゅうてんねん!」いつの間にかどつかれキャラになってしまった八景氏。ケド、突然来られたらビックリ!で、この顔。
プロ・アマ落語フェスティバル
この画像は、我等がGENさんが提供して下さったものです。
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平成14年10月12日 於:アストプラザ4Fアストホール(津市)