←和歌山の鈴木さんに作っていただいた「」。

たぬきに関するものなら、なんでもかんでも無節制に集めています。
ぬいぐるみ・張り子・土鈴といった置物類から、お菓子の包装紙、テレカ、新聞雑誌、レコード、ジグゾーパズル、映画ビデオ(昭和20~30年代は、ひばり・勝新・雷蔵と、皆々たぬき役者でありました。)、プリクラ、パチンコ台などなど。テーマは「無節制」と開き直っています。
今は、もっぱらネットオークションのお世話になっているのですが、やはり楽しみは、いろいろと歩き回っての「たぬき探し」で、狸を介して人と出逢えるというのも、またひとつ妙味なのです。

たぬきのジッポーです。2001.12 GET


 さて、たぬきを集めているという話を披露すると、人は三者三様の受け止め方をします。
一人は「ほー、それがどうした。」風の全くの無反応一人は「そんなもん集めて何が面白いんや、おかしいんとちゃう?」風の拒絶反応、そしてようやく残る一人が「ほうほう、またなんでたぬきを」と応えてくださいます。まあ、食べ物でも事物の反応でも同じことなのですが これはこれで当事者としては、面白くもあります。

わが家のひょうきん者    電話が着信すると、「電話トヨ、早くでるトヨ!」と踊りしゃべるテレポンポン。


たぬきにひかれて20年、気合を入れ始めて10年、コレ点数もなんやかんやで1千点ばかりになりました。
なにしろコレクションというのは整理する捨てるということを考えていない世界ですから、ひたすら増えつづけます。
故に、捨てる、整理するをモットーの某かみさんからは、ひんしゅくを買いつづけています。
いわゆるコレクションというものは、家族を含めて人からは単なる「がらくた」に過ぎなくても、当人にとっては、ひとつひとつが、とても価値ある「我楽多」なので、ある意味では実に身勝手な趣味かもしれません。
まあ、それはそれとして、この先増えつづけるであろうたぬきを、これからどうしたものかと自問自答すると、困ったことに(本当は困ってもいないのですが)答えはありません。

 狸にも 廃車の山の 御殿かな・NHK俳句講座より

たぬき学会のシンボルマークです。

てさて、たぬきのコレクションといっても 私の場合は まだまだ駆け出しものでありまして、98年に「たぬき学会」でお会いした、たぬコレ達人は、スケールが違います。
大阪 天王寺区のお寺の元住職さんである、鶴見康雄(つるみ・こうゆう)さんは、一度 お寺にお伺いしたことがあるのですが、門前から応接間に至るまで たぬきで埋め尽くされ まあ私は仰天してしまいました。
日経の文化欄にも、鶴見さんは60年かけコレクションされたエピソードを以前書かれています。

 京都市の 北村好司郎さんは「なんでも鑑定団」にも出られた、たぬコレではなんと一万点という日本一の方で、たぬき学会で見せていただいた、たぬきのマッチラベルコレクションだけでも 圧倒的なのです。
カラー本にしていただけたらと 切に願うものです。なにせ すごい!

豊中市の 横山達信さんは、私にとっては けっこう共通点の多いたぬコレさんで、豆狸を中心に2千点以上集められています。横山さんのお父さんのおじさんが大正の頃に狸を集めてみえて、お父さんがそれを譲り受けられ、それを横山さんが中学生の頃、狸80匹を託されたとか。いい話です。

たぬきグッズを、いかに苦労して入手したか といった話をお聞きすると、ああ 私と同じ人がここにいると、ほっとしてしまうのです。かなり、たぬき好きというと場違いな感じで、人生送っているのですが、たぬき学会で、皆さんと知り合えると、なにか産湯につかりながらといいますか、ふるさとできるといいますか、感無量のところがあります。

ここで、横山さんからいただいた手紙で、横山さんの「コレクション10カ条」なるもの、ビンゴ気味に紹介させていただきます。

1・種類を多く集める(他人にはがらくたでも自分にとってはどれも宝物)
2・安物でもかまわない(高価なものは買いたくても買えませんが)
3・置き場所の関係から大きなものは集めない(20センチ程度まで)
4・旅行先では常に土産物屋を覗く(狸が買ってくれと呼びます)
5・友人より頂いたものは重複していても感謝する(当然のこと)
6・他人のコレクションをうらやまない(自分に合った収集、10のコレクションでも万のコレクターの集めていないものが必ずある)
7・500円硬貨を貯めて狸購入貯金として妻に迷惑を掛けないようにする。
8・集めた時の思い出・背景を忘れない。
9・家族の協力。~注 横山さんのところでは、奥様・嫁いだ娘さん・息子さんと狸収集に協力されています。
10・対外的にいつもPRする。(友人の輪が広がる)

実のところ、ほとんどが「私の意とするところ」といっしょなので嬉しくて紹介しちゃいました。「7 妻に迷惑を・・」の場合、私はオークションで「過去の趣味の本など」を出品処分し、それを「たぬき」落札にというのを実践していますが。
なお、横山さんちの模様は、「へこえもん」さんのサイトからも、・・リンクペイジから是非尋ねてください。

一度 お伺いしたいなあと思いつつ、なかなか実現しませんが、枚方市で 中華料理店をやってみえる 三浦洋明さんは、1994年当時 頂いたお手紙には3321点とありましたので、今は4千点以上のコレクションになっているに違いありません。




突然の私事ですが、1999年の夏、三雲町の松浦武四郎記念館で、「愛でるかなタヌキたち」と題し小さな展示会をやらさせていただきました
私にとっても、たぬきたちにとっても初舞台ということで、緊張いたしましたのです。
実のところ、我が家では、たぬきが増えつづけていますから(コレクションというのは、絶対的に増えつづけてこそ意味がある、整理するという言葉のない世界なのです。)、ずっと記念館で暮らしてもらった方が、たぬきたちも幸せかなあと思ったのですが、いやいやそうもいきません。

鈴木館長さんには、いろいろお世話をおかけしました。ありがとうございました


 UFO(ゆうふぉー)は 実は狸の 茶釜なり・NHK俳句講座より

                      幻の3点・いろいろ捜索中です・情報をお待ちしています

       
「チェッカーズのTANTANたぬき」公開時に2900円で発売された「タヌキー君ソフト人形」身長20センチ。Tanuky Goodsのひとつです。⇒2003.秋、オークションに出現。敗退してしまいました。 ニチデン株式会社というところから発売されていた「ツルピカ軍団」のなかの「酔っぱらいタヌキ」。くにまつとくひろ作とあるのですが。なかなか見つかりません。⇒2005.7 ついに捕獲成功! スポット「京都」で紹介させていただいた「おまんたぬき」です。



私の場合は、立体的・平面的なもの雑多に集めているのですが、骨董的なものは皆無といっていいと思います。いわゆる、たぬきキャラグッズ大好きコレクターといいますか。
ですから、どなたかに作ってもらったり、非売品のグッズを何とかお願いして譲ってもらったりとか。

特に、かわいたぬき(注 可愛いたぬき)がすきなのです。
おかしくて」「いとほしく」「艶っぽく」「華がある」、そんなたぬきです。
 なんで、たぬきなんですか?とよく聞かれます。答えとしては、「まあ相性なんでしょうか。動物占いもドンピシャたぬきでしたし」となりますが、別にうさぎでもカエルでもきつねでもよかったので、山があるから登るんだとといっしょの話、たまたま目の前にたぬきがいただけのことで、たいした理由はないのかもしれません。
でも、姿形を変え何にでも化けられる、持って生まれた「人間らしさ」、これがたぬきの愛しいところであります。人は皆、ある部分で何かを演じながらこの世を渡っていくわけですから、人間皆「たぬき」といえるかもしれません。
縁あっての末永いおつきあい、またたぬき探しの旅が明日から始まります。
                             
                                             2000.10 記



追記 2008.6

 1997年から、たぬきものには 番号を付すようにしました。
①から始まり 今現在の番号は 1379、これは ぬいぐるみからストラップから絵本から箸袋から映画ポスター 立体・平面ものすべてに 番号を。
記録によれば 1996年末の 点数は、560 となっていますから、今現在 1939点 ということに、数字上 なっています。

追記 2010.10

 父が最近94歳で亡くなり、あと30数年 父の年まで生きれるかどうかなどと考え出すと、さて 今は2000を超えるたぬきものを この先どうしたものかという思いも出てきて、まちかど博物館として たぬきを皆さんに見て貰うのも よろしいのですが、時々 このサイトを見られた方から、肉親が大事にしていたたぬきを 捨てるというのが忍びなく、引き取っていただければという御依頼を受け、中津川狸御殿の主である加藤さんに 相談したりするのですが、そんなこんなで いつまでもいつまでもという訳にはいかないなぁと~。 

  帰ろかな?帰るのよそうかな?


  たんたんです。