狸本・狸あれこれ・タイガース・ETC

                       


まずは、「狸と日本人」と題したこの本。この著者である 井上友治さんは、故人となられていますが、1978年、愛知県豊川市の居宅に たぬき3千点を集めたコレクション館「游狸庵」を設立された方で 化学専攻の教授を長年されたあと、本も出されたようです。
今は、コレクション館は閉鎖されていますが、その当時は私もたぬきコレクション前の頃、一度拝見したかったものです。
この本は、コレクションのことから 狸に関するいろいろな物事、たぬきの生態から 民話に登場するたぬき、俳句から書画、同様から都都逸まで紹介されていて、いわば狸マニアにとっては、バイブルのような本なのです。
狸文献年代表という 巻末の20数頁は感涙もので、古墳文化時代からの、狸に関する書物が紹介されています。
1980年5月 黎明書房刊



の本は神田の古書街で見つけたもので、動植物関係の古書を扱う「鳥海書房」で購入しました。 

大正7年12月3日発行のもので、発行所が三進堂・清和堂と奥付にふたつ記されています。価格は壱円参拾銭。戸川残花という方が編者で、たぬきに関した文章や和歌が紹介されています。
向島の多聞寺でたぬき会が開かれ、江戸川の倉沢兄がたぬき汁を開業し雑誌たぬきを発行しなどとあり、この当時なかなかたぬき研究が東京では活発だったようです。

この本、さすが大正時代の方が書かれたものだけあって随所になるほでと納得させられるところも多く、とはいえ未だ私、全部を読んではおりませぬ。
一節一節紹介したいのですが、なかなかすらすらとはゆきませぬ。




2004年初頭、長らく探していた富田狸通(寿久)さんの「たぬきざんまい」を入手。長崎市の永石書店さんから、ネットにて。それもサイン本。
古今東西の狸伝承話から、ありとあらゆる狸学が満載されています。
1964年2月、狸のれん・愛媛タイムス刊。
道後温泉の民芸品店「狸のれん」さんでの一品は、「客間」に陳列しています。

これは 未入手のもの、2009年8月 ヤフオクにて(わたしも入札参加いたしましたが、及ばず(^_^;))なんと 27500円で落札されました。
下村泰介 著「たぬき雑考」(昭和43)非売品。そのときの画像を。




たぬきに関する本では、他に「狸の話」。1978年7月10日初版で86年には増補三版も出されています。
著者の宮沢光顕さん(千鼓堂狸念)は、東京都庁に勤められた後この本を出されていますが、他にも「酒の今昔」「狐と狼の話」といった著書もあります。狸全般の面白いエピソードを、動物学から妖怪学からととりあげてあり読みやすく狸入門の最適本です。有峰書店新社発行。


石田豪澄さんの「たぬき談義」はややマニアックな本です。
お寺の住職さん、画家、教授といった履歴がある著者は、狸界では有名な方で、インドに旅たたれ行方知れずといった話をお聞きしたことがあります。1976年6月15日 日貿出版社。

以上は、現在では入手困難のものばかりですが、以下は比較的手にしやすいものです。

「たぬき」の小説といえば、井上ひさしさんの「腹鼓記(ふつこき)」です。「阿波狸狐合戦」というわけで、井上流「狸哲学」がいっぱいです。1985年8月25日 新潮社。文庫あり。

霞 流一さんの「おなじ墓のムジナ・枕倉北商店街殺人事件」」(カドカワノベルズ 1994.5.25刊)は、商店街の入り口にドテンと置かれた信楽たぬきに始まる、たぬきづくしミステリー。巻末の文献に、上記の本以外に「狸の化学」(阿里眞史)「たぬきの本」(林くりお)といった本が・・。

さてさて、横溝正史さんの「人形佐七捕物帳」、ここには「狸御殿」「たぬき女郎」「狸の長兵衛」「たぬき汁」といった話が。また久生十蘭さんの「顎十郎捕物帳」には、「初春狸合戦」なる一話が。
また、久生さんの「黄金遁走曲」なる小説には、「たぬ」という女の子が出てくるとか・・「うにちゃん」という方からの情報です。未読です。ここだけの話、久生さんの小説、あまり読んでいませんがキテレツに好きです。
そうそう、「若さま侍捕物手帳」(城昌幸さん)には「人化け狸」という一編が・・。

そして、最近では京極夏彦さんのものに。「巷説百物語」(1999.8.31 角川書店)に「芝右衛門狸」の一編が。淡路の芝右衛門狸を題材に、阿波狸合戦をからめてのお話。尾張の長二郎狸という、恐ろしい狸がカギに。

なお、絵本・児童向け小説も数多く、児童書の検索で調べてみても「たぬき関連」で100冊以上は!絵本関係も現在蒐集探索中、いつの日か、UPをと。→やっと、2003年、絵本のペイジを。

朝日選書「狸とその世界」中村禎里さん著。1990.4.20 朝日新聞社。この本は凄い。民俗学的な狸研究本で、深い深い。
研究書の資料だけでも圧倒されます。10年以上手元に置いていますが、未だ読みきっていません。

ブルーバックス「狐狸学入門」今泉忠明さん著。1994.7.20 講談社。狐と狸、全般の解説本。

未だ 出逢えぬ「たぬきの本」(^_^;)
・たぬき 川瀬善太郎 大正5年 三浦書店

 
タヌキ学入門

高槻成紀(せいき) 著  2016.1.15 叶ス文堂新光社

タヌキの基礎知識、タヌキのイメージを考える、タヌキの生態学、
タヌキQ&Aと 目からウロコのタヌキ学
是非 学会にお入りいただきたいのです。

東日本大震災後の仙台湾にヒトより早く戻ってきたタヌキ
タヌキとヒトとの共通点とは
ホカホカ

たくましく生きるタヌキへの応援歌のような
タヌキ本です(^^♪

ホリナルミさんのイラストも楽しいです

ここで 能・狂言の世界から 狸の面を。2017年11月に 津の県立美術館で開かれた
まちかど博物館のお知り合い 
市川篁陰(こういん)さん主催 「笑いの狂言面展」より

狂言の世界にも 狸が・・奥が深い!

播磨の猟師が田畑を荒らす狸を射ようと出かけました。
尼の姿に化けた狸は 狐や狸を射る罪深さを物語り 猟師は改心します。
犬の鳴き声で正体がバレ 命乞いの条件に 腹鼓を打たせ浮かれる隙をみて狸は逃げ出します
という「射狸(狸腹鼓)」の話。。
ここで使われる狂言面の狸が これです。




狸が化けた尼さんの面、腹鼓を打つ狸そ姿、
正体がばれた 狸の面ふたつ です(^^♪


森見登美彦・著「有頂天家族」(幻冬舎) 2007.9.25刊

京都を舞台に狸と天狗と人間が三つ巴の化かしあいをするというどうぶつ奇想天外ファンタジー。

早速本屋さんで探してみると・・ありましたありました・・1冊だけ在庫が。さすが「近鉄ブックセンター四日市」。

これがまあ面白い。「面白きことは良きことなり!」がテぇマです。

京都に住む狸の名門・下鴨家の父・総一郎はある日、狸鍋にされこの世を去ってしまう。遺された母と頼りない四兄弟、という発端。もう、てんやわんやの、あっと驚く面白さ。

まあ、狸マニアにとっては、10年に1度の大傑作本になりました。

また、京都の風情に狸がぴたりはまってるというのが嬉しいです。彼らが暮らしている「下鴨神社・糺ノ森(ただすのもり)」、世を拗ねて蛙となった次男の矢二郎が井戸に潜む建仁寺近くの「六道珍皇寺」、狸が化けているへそ石が境内にある烏丸六角通「頂法寺」、あちらこちらの京のたぬきスポット、これは行ってみなければ。

やや興奮気味。第二部は、「パピルス」(幻冬舎)にて連載中。2007.12.16 記。




これは、DVDです。

森繁久彌さん 独り語りによる 宇野信夫原作の人情噺「霜夜狸 しもよだぬき」。1991年 録音。

登場するのは 年老いた山番の太兵衛さんと、寒い夜 尋ねてきた古狸だけ。
息子を亡くした父親が、もう一度 息子に逢いたいと願う。

狸は、老人の願いを聞いて息子に化け、その息子になりきろうとします。

これは、森繁さん自身の思いでもあったようです。

紙芝居風の 石田良介さんの「剪画(せんが)」という画法が、森繁さんの語りの背景に。

ほっこり ほっこり 暖かな作品に。

2007年 電通ミュージック・アンド・エンタテイメント 発売


NEW
 2002年6月発見!「踊る狸御殿」です。東京創元社 2001.12.20刊。幻想作家 朝松健さんの作品。この連作シリーズ、実は1992年から93年にかけ「月刊小説」に連載されていたもの、初めて知りました。懺悔。
狸御殿映画をモチーフに、キャバレー「狸御殿」が舞台となります。「彷徨える狸御殿」「ギターを抱いた狸御殿」「夢みる狸御殿」・・タイトルだけでもアタシなんか大興奮。一度は行きたい「狸御殿」、大おすすめです。
朝松さんのサイト、リンクの頁からGOです。

小松左京さんの短編「小夜時雨(たぬき)」は、京都先斗町のMという飲み屋での一夜の夢物語。とても、たぬき好きにとっては心底温まる一編です。このMという飲み屋さん、年に一度は「狸まつり」を催し、京都の中年初老の人たちに親しまれているとか。
徳島の夜景を眼下に、「歌ふ狸御殿」の1シーンが蘇り・・「狸いうたら、ほん、かわいげのあるもんでっしゃろ・・どこか間がぬけて、のんきで、そのくせ変にまめで、図々しゅうて・・へえ、うちは狸でっせ・・」・・ほんと、よろしいですねえ
 廣済堂出版 自薦短編小説集B 芸道夢幻綺譚(げいどうむげんあやしのものがたり)より
   これは なんともうしましょうか・・。
ショコラ文庫  心交社 2011年8月20日 刊。本宮榎南 作・三尾じゅん太 画。
妖怪狸のコタは街へ遊びに行った帰り道、うっかり気を失ってしまったがために、紫苑と名乗る男のペットにされてしまい・・「いつまで美味しそうな尻をだしているつもりだ?」と。
かなり なにのほうで怪しげな(^_^.)



ライトノベルってんでしょうか、ついにファミ通文庫からも「たぬき」が。
2006年3月10日発行、秋津透著(裕龍ながれ画)「たぬきつ!」。
要はたぬきときつねが四国を舞台にバトルをという、今風「阿波狸狐合戦」。瀬戸内海に橋がかかり、弘法大師様が追放した狐が四国へ舞い戻ってくるというお話。
そしてそして、女子高生八島晶が、四国を守る狸族の要として立ち上がるのです。
これは面白い。現在第1巻が発売されていてます。




「狸百態」・たぬきの墨画を集めたもので、当時94歳の佐藤紫雲画伯をはじめ8人の画家のたぬき絵が味わい深く集録されています。昭和56年 村田書店刊。
「分福百態」・同じく村田書店刊。昭和56年。この本は、平林周斎画伯の描いた狸画が収められています。感服の一冊です。

岩波文庫 森 銑三 著・小出昌洋 編「私の近世畸人伝 新橋の狸先生」より。(昭和17年 二見書房「新橋の狸先生」、昭和45年 中央公論社「森銑三著作集」が底本。文庫本は、平成11年10月15日の刊です。)

寛政から天保にかけ、「狸の易者」という仇名で有名だった成田源十郎朝辰(または成田狸庵)について述べられたのが、この本の表題作。
狸をひたすら愛し続け、天保四年十月二十三日、七十五歳で亡くなられたとか。

「天吾をして狸を愛せしむ。吾はただ天の命ずるところに従ってこれを愛するのみ」、なんという狸愛。

狸先生は数多くの狸の絵を描いたそうで、その一品が文庫本頭に紹介されています。
 
 現代民話考11「狸・むじな」 松谷みよ子・著 1995.7.25 立風書房

 全国から集められた狸・むじなの話がいっぱい。
 
 例えば、どこどこ県のだれだれさんの「「昔、近くのどこどこ町にたぬきがおって・・」といった話がその土地の言葉で「談」として語られます。

 素晴らしい本です。
 
 菅原通済 著 「ふうせん狸」 絵・那須良輔

直木賞作家 
藤原審爾さんの「藤十郎狸武勇伝」は、1951年、「小説公園」に寄稿された直木賞候補にもなった作品。
藤十郎の日記風文章を、作者が絶妙な解説を加えてという、隠れた傑作です。狸界の哲学といいましょうか、狸生の真理にまで話は及びます。備前久我村を舞台に、ちょっと色話も交えての藤十郎伝。1957年、森脇文庫「藤原審爾作品集3・好色五人女」に収録されています。
藤原審爾さんの小説は、「秋津温泉」ほか沢山映画化もされていますが、今文庫本などでは読むことが出来ず、是非復刊をと願うものです。

同じく直木賞作家 村上元三さんの「戦国狸」は、1968年、「オール読物」5月号に寄稿された作品。
なななんと、四国を舞台に、狸が、人間の戦国武将と戦うという面白うてやがて哀しき狸話です。
日本経済新聞社「極め付き時代小説選 3」(19991.7刊.) に収録されています。




C.W.ニコルさんの「
孵ってきたTANUKI」(1955.7.30 実業之日本社刊 週刊小説1994.12.9号〜1995.4.14号連載)は、外国人ピーター・パーカー氏と変化の達人・武人たぬきが狸丘(まみおか)市を舞台に繰り広げる自然破壊への挑戦物語で、もう痛快痛快!ニコルさんのたぬき愛がひしひしと伝わる作品です。
ニコルさんのたぬきものには、他にLaboCD本「TANUKIKI」というのがあります。また、ニコルさんのたぬき愛については、平成8年3月、新橋演舞場で上演された「狸御殿」(宮本亜門 演出)のパンフに寄せた「変化の妙、そして忘れられた約束」なる一文に凝縮されています。
  絵・梶山俊夫

2003年4月6日、大阪天王寺・鶴見和尚宅での「信楽たぬき学会狸座」にてお会いしたお二人の著書です。
千葉県市川市の 赤塚盛彦先生著「酒買い狸の誕生」は、狸と温泉、狸にまつわるお寺・神社、民話分布図からタヌキクイズまで、狸雑学満載の本です。1995年10月、エピック刊。
大阪府堺市の 竹村健一先生は、37年間、学校の先生をされ、その生活を4コママンガにしたものが、「たぬきクラスメモリー」。(主人公の先生のあだ名が「たぬき」ということです)。気持ちが温かくなる本です。2002年11月、文芸社刊。


愛媛県には、「伊予たぬき学会」が!松山市では、毎月第二木曜日の夜「いよ狸サロン」という集まりが開かれているとか。
松山市の玉井 葵さんの著書「お袖狸、汽車に乗る」は、愛媛の狸伝説を テーマにしたもの。
ある日、大井村の薄暮の駅に、一人の女学生が 降り立った。ちょっと小柄で、色が浅黒い。ふっくら愛嬌のある顔つきは、ほほえみかけているようである。切符を受け取った若い駅員は胸をときめかせた。(本文より)
お袖狸に、ひょっとしたら 会えるかもと、松山の町に 住みたくなりました。2003年3月、創風社出版刊。






長崎県各地の、風景やイベントを背景にたぬきの絵を描き続けてみえる 堤 けんじさん。

画集「ぶら〜り ぶらぶら −狸のふるさと漫遊記ー」(平成8年)より。

こんな素敵なたぬきたちを共有されている長崎県の方たちは幸せです。

フルタさんの「チョコエッグ」より。タヌキは042Cタイプと呼ばれています。左は初期のもの、真中はクラシック版、右はツートンカラータイプ色分亜種版です。他にも「シークレット」というかくれものがあるとか。
チョコエッグの解説では「北海道・本州・四国・九州の山地や人里にすむ原始的なイヌの仲間。雑食性で主に地上で餌をあさるが、木に登って果実などを食べることもある。キツネに比べて適応力がすぐれていて、町中にも現れることがある。」とあります。

ちょっとここで「たぬき」のおさらいをしてみます。
ここでは簡単に。ひろかわさえこさんの「たんと・タヌキ」を参考に。この本は絵入りで、たぬきの入門書としても楽しいものです。

別名 
RACCOON DOG 直訳するとアライグマに似た犬。イヌ科の動物。
日本中ほとんどのところで生息。夜行性。雑食性。寿命は10年くらい。
エゾタヌキ・ホンドタヌキに区分。アジア・ヨーロッパまたシベリアにも住むといわれています。

タヌキの祖先は、5500年前、イヌ科の共通の祖先から分化し北アメリカに現れたといいます。
そしてアメリカと陸続きだったユーラシアの北を渉り、欧州、アジア、日本にはるばるやってきたのです。その後、なぜかアメリカ、ヨーロッパでは絶滅・・
しかし、近年、ヨーロッパにはタヌキが野生化していて、このタヌキたちは、

日本から50年の歳月をかけて渉ってきた
といいますから、奥が深いです。

日本の国花は サクラ、国鳥は キジ、国獣は タヌキ以外に考えられませんね!日本人のルーツは タヌキなのです!

タヌキは、一属一種、イヌ科の動物の中では、いちばん原始的な仲間で、他のイヌ科動物は、森から草原へ住処を広げ、肉食を選び、速く走ることができる体形に進化してきましたが、タヌキは今でも森に住み、雑食で、短足!頭脳構造もイヌや狼、狐に比べても、ぐっと落ちるそうです。
また、タヌキの並外れた才能といっても・・顔は、目のくまどりあたり、パンダには負けていますし、狼のような牙の発達もなく、穴掘りに適した鋭いツメもなく、足は短くきゃしゃので、走るのも遅く、要は「平凡」なのです。

でも、タヌキにとってはどうでもよいことで、
おおらかにわが道を歩んでいます。「平凡こそ非凡」です。

アナグマ(別名・ムジナ)とよく間違われます。
 ムジナはイタチ科 鼻がとがっていて足も太いんです。ムジナは北海道にはいないといます。佐渡ムジナが有名ですが、実は佐渡では狸のことをムジナと呼んでいたといいいます。
ややこしい。また「
とんちぼ」とも呼ばれています。
逆に・・佐渡には、むじなはいるがたぬきはいない。・・という説も。

アライグマともよく間違われますが、アライグマはたぬきに比べると「凶暴」、しっぽがシマシマ模様。
たぬきのぬいぐるみで、しましましっぽものがよくありますが、デザイン効果のためのもので、本来は単色が望ましいのです。
「たぬき」と表示がないと、実にまぎらわしく、「たぬき」だと思って買ってきたら、実はアライグマだったということも度々。オークションあたりも、「たぬき」と表示されて、落札到着してみると、「どうみてもアライグマだ。」ということが。出品者は「たぬき」と思い込んでみえるので、品名詐称だーともいえないし。

ジャコウネコ科のハクビシン(花面狸)もそっくりのタイプ。以前、リトルワールドのペルー館で「たぬき」と表示があるので買ってきましたが、ペルーにはたぬきはいないだろうし、あれはハクビシンなのかな?

未だに解明されていません。



 ここに登場するのは、たぬきと間違われやすい動物たち。
右はしっぽのシマシマから「アライグマ」ですねえ。
真中はなんでしょうか?
日本では北海道と本州の高山にすむ「オコジョ」でしょうか。どうも「フェレット」というヨーロッパケナガイタチのようです。
そして、左は?
「ニホンイタチ」のです。
この模型風動物はチョコエッグペット動物シリーズから。



これは、もちろん「小学館・日本の天然記念物」の松村しのぶさん制作のたぬきです。
柿、民家の石垣、日本の里山の風景を、ワンシーンに。



そして、フルタさんからTAKARAさんへ、海洋堂さんが変わっての、松村しのぶさん制作「チョコQ」の177・「エゾタヌキ」です。
北海道に住むタヌキの亜種。毛の長さが長いなどの特徴があるとされ、冬ごもりをするといわれる。(解説より)

タヌキはなぜタヌキと呼ばれるのか?

狸の呼び名の由来も含め 多々介(たたけ)・多々毛・多々計・太奴木・十文字・野猫・手貫(てぬき〜弓道で弓を射るとき使う手袋の一種。これには、じょうぶでしなやかなタヌキの毛が適していたので、材料の皮になる動物の名をタヌキと呼ぶようになった。・・これがタヌキの名前の由来では、いちばんの有力説だという。)・田の君(タヌキは野ねずみを退治してくれるので、感謝をこめて敬い、その名づけから・・)・田猫 〜このへんまでは、古書からの異名もあり。

○すがたのむし・タタケ・ネコマ・ボンサン(大分)・ダンザブロウ・メコマ(鹿児島)・クサイナギ・シバハシリ・シバオリ・ハカアラシ・ジュンモンジ・ハチモンジ・モユク(北海道)・ミソネブリ(伊勢)・団三・トンチボ(佐渡)・シバテン(土佐)・たのき(九州)・まみたぬき(讃岐)・しばたり(伊予)・あなっぽ(紀伊)〜これらは、地方の異名、方言。

○田狗・田参単・不来・風生獣・虎僕・狢子〜中国の異名  

石器時代から縄文時代、日本人はタヌキをよく食べていましたが、狸という呼び名はなかったようです。
それらしき動物のことが字に現されたのが、「日本書記」(720年)で、推古天皇のころ、「春二月、陸奥の国で狢(うじな、のちのムジナ)が人に化けて、歌をうたった・・」という、一節があります。
 むろん、この「狢」という字は、中国からきたもので、もともとは、漢民族にとって油断のならない北方に住む人たちのことを現していて、やがて山の獣を意味するようになったようです。ただ、この「狢」は、イタチからムジナからタヌキもひっくるめての呼び名のようです。
漢字には、「狸」(り)という字もあり、それは野山に住むヤマネコ、ハクビシン、ジャコウネコなど、猫系の動物を意味し、タヌキもその仲間とされていたようです。
そして、「狸」の字をタヌキと読むようになったのは、鎌倉時代、1254年「古今著聞集」(ここんちょもんしゅう・橘成季)から。やっと、我らがタヌキは「狸」という字をもらい受けた次第です。

参考・井上友治「狸と日本人」、赤塚盛彦「酒買い狸の誕生」、木暮正夫「キツネとタヌキの大研究」より
 たぬきの世界生息図/中国・ロシア・欧州にも 



しし丸父さんのご厚意により
アジア狸の 生息分布図を 2012.4UP

Sho-Jo-Ji ショー・ジョー・ジのこと

昭和30年・1955年当時、日本で大ヒットしたのがこの曲。アーサー・キットが、ちょっとしゃがれっぽく、「証城寺の狸ばやし」のメロディに英詩をつけて唄っています。ここでは、たぬきは The Hungry Raccoon(お腹のすいたアライグマ)と謡われています。
 そして、1984年当時、アサヒビールのCFでリバイバルなんてこともありました。ビールの容器がとんでもなく入り乱れていた頃です。なんせ、とっくり容器ビールだったのですから。


 これが、アサヒビール生とっくりCF当時のシングル盤です。
 美女3人(?匹)が生とっくりを前に!

 2004年9月、NEW情報が。1998年、GELATO(ジェラート)なるグループ?がこの曲をカバー。いしいひさいちサイト、××くらげさんから頂いた情報です。
ジェラートというとアイスクリームから想像するにイタリーのグループかな?
カナダに「カルテット・ジェラート」というグループがあるそうなんですが、どうもそのグループとは違うようです。


 「証城寺の狸ばやし」は、大正14年、野口雨情が木更津地方の小学校に招かれた際に作詩、中山晋平が作曲、童謡歌手の佐藤悟子が吹き込み大ヒットに。








 グレッグ・アーウィンさんの shojoji。英語訳でのバージョンも。

たぬきと落語

 その昔、月の家円鏡さん(現橘家円蔵)の「堀の内」を聞いて、面白い!よし!これをマスターしてみようと全噺覚え、いつかご披露をしたいと思いつつ、30年間その機会がありません。

それはそうとして、たぬきが登場する落語といいますと、まず「狸さい」。恩返しにやってきた子狸に、サイコロに化けてほしい、サイコロばくちで一儲けしようと・・というお話で、これは「平成狸合戦ぽんぽこ」のビデオ・DVDで故志ん朝さんの一席が聞けます。
同じ恩返したぬきパターンで、「狸の釜」「狸の鯉」「狸の札」が。故小さんさんは、狸絵の大家、狸コレクターというだけあって全部演じられているようです。五代目古今亭志ん生さんの「たぬき」では、「札」と「鯉」の連続話になっています。
「狸の化寺」「まめだ」(桂米朝)、「権兵衛狸」(立川談志)といった噺も。
注・まめだは、豆狸からきた言葉。「雨のショボショボ降る晩に、まめだが徳利持って酒買いに・・」てなうたがありましてな・・というのが枕とか。
この落語は、大阪出身の粋人三田純市さんのつくったもので、米朝師匠が惚れ込んで落語にしたとか。
「狸豆」・倉田成文さんの写真集「野の花と遊ぶ」より。

タヌキマメ・マメ科の一年草。本州以南の原野に生える。夏から秋に紫色の蝶形花を開く。
    男性演歌歌手ハヤトhayatoさん・2001.11.21リリースのシングル
       AKASAKAタヌキ村
          作詞・高田ひろお

  タ タ タヌキタヌキタヌキ 男って何なの
  タ タ タヌキタヌキタヌキ 赤坂タヌキ村

      昔 赤坂あたりは タヌキが棲んでいた
      だけどタヌキの塒(ねぐら)を 人は掘り返し
      お金儲けのビルを 建てたから
      行き先をなくしたタヌキたち みんな困った
      いっそ そうならこうしましょう
      お湯に浸かって そうしましょう
      そしてタヌキたち
      みんな美人に化けて 夜の街に出た
      狭くて暗い 花のミニクラブ
      昔棲んでた場所だから とても落ち着くわ


          すっかりお気に入りになりました。
          TEICHIKUより。「夜霧のグッバイ」とのカップリングです。
勝手に休憩室/いしいひさいちコーナー

全く関係なく、登場するのは、「
いしいひさいち」さんです。私、いしいひさいちファンです。金曜日にしか最近は顔を見せない「夕刊フジ」、他他こまめにチェックしています。
寝る前には必ず「いしい本」を読み眠るのが我習慣です。そこで、いしいキャラベストテンを。


@藤原瞳さん/ 映画「となりのやまだくん」では、ただラストに「適当」キャラで登場というのは、全く惜しい設定で、もっと登場場面が欲しかったです。なにせ、中学校のころは「サッカー王国」アルゼンチンに在住、隣のアメリカ人一家しか遊び相手がいなくて、高校ではソフトボール部に所属、華麗な?経歴を持つ瞳さんです。
あの日常顔と、ギロリ顔との落差が好きです。ほくろも。13回推理新人賞「家の崩れ国の崩れ」を獲得し、推理作家としても活躍中です。(ののちゃん・女には向かない職業)

Aオシズさん/ オシズとハチと平次の、めくるめく「コジツケシリーズ」は、何度読んでも笑っちゃいます。平然としたオシズさんがいいです。「コンバット」の1シーンをも再現してくれます。  (B型平次捕物帖)

B三宅さん/ まあ、この三宅さんのズボラサ・ムセキニンサ・アブナッカシサは、ここまでくると超一流です。好きです。(ノンキャリアウーマン)

C忍者の皆さん/ よく「無人島でひとりのとき持ってゆきたい本」なんていうアンケートで、必ず出てくるのがこのいしい忍者ものです。笑えます。(忍者無芸帖ほか)

D兵隊の皆さん/ Cと同じく、無人島にもどこの我が家にも一冊欲しい本です。(鏡の国の戦争ほか)

E原さん 「タブチくん」の頃の野球キャラを代表して。狂気のウノさん、支離めつれつ語のヒロサワさん、暗さ一色のオウさん、ゼツコウチョウのナカハタさんと、とんでもキャラが満載ですが、キャハキャハで終始一貫したハラさんを。(タブチくん ほか)

Fタコサゴ親方さん/ アサシオくんの親方。名コンビでした。(ワイはアサシオや)

Gヒラリーさん/ いわずとしれた(今は元)大統領夫人。(問題外論 ほか) フリチントン大統領と夫人の壮絶なる歴史は、ついに一冊文庫本に。個人的には大好きな ライスさんも よろしいです。ブッシュ・パウエル&ライスの トリオ漫才は 最高でした。

Hケンイチくん/ 地球で暴れる怪獣をなんとかせねばとは博士とケンイチくんが、奮闘するのですが。(主に、ドーナッツブックス8、文庫版「地底人の逆襲」ではさがし屋ケンちゃんで登場))

I地底人さん/ あまりのばかばかしさに今や伝説化した地底人です。(地底人の逆襲)

 いしいさんが朝日の朝刊に4コマをと聞いて、その当時は「ああ、これでいしいまんがも終わったかと」思ったのですが、とんでもない話で、ひたすら変わることない、今を捕らえる全方位的な視線には頭が下がります。えらく、まじめな話になっちゃった。
いしいさんの描いた「たぬき」を探しているのですが、「問題外論」のカバーに「野村監督らしきたぬき」
があったくらいですかねえ。
どなたか発見されたらお知らせください。
れは狸とは全く関係ありません。85年当時は阪神100%、一筋一途でした。今もです。毎年、首位にたって最期は最下位。こたえられません。優勝は20年に一度でいいのです。あと5年辛抱です。ウウウ。

しかし、今年01年はどうなっとるの?あの一発芸もなく・・カムバック・シンジョーの気分ですわ。
新庄大好きの私、なんせメッツの4番でっせ。
それを「メジャーも地に落ちた・・」風の発言をする某M監督は許せません。M監督存続なら、
ほんに阪神ファン止めたろかの心境です。辛い。

新展開・・ななナンと星野監督が・・まさかまさかが現実に。
大歓迎、しかし中日ファンは割り切れない思いでしょうねえ。
ここ三重県は、ある時は近畿圏、ある時は中部圏というところ。
その橋かけに星野さんがという感じで違和感はないのですが。
02年はまず最下位脱出を・・謙虚に・・おねがいします。

そして、開幕・・わああああ、これは!
どうなるんでしょう?

結局どうにもなりませんでした。
でも4位でっせ。最下位から4位。
つかの間の夢をありがとう。
来年は3位、再来年は2位、そして2005年に優勝だ。

いよいよ、2003年の開幕が・・毎度の事ながら、
「今年こそ○○やー!」の騒がしい声。
ないない、今年は3位で十分です。
オチョアに元阪神・クルーズの中日さんが恐そう。
そして、気になるのはやっぱ「メッツ・新庄クン」。
私の未来予想図では、2005年、新庄阪神復帰での○○です。
さてさて。

わあああ・・6月6日現在、貯金22、ゲーム差10の夢状態。
どうなる?どうなる?どうなる?

9月7日、いよいよカウントダウンです。現在M6.

信じられませんが・・優勝・・。
 
9.15 あー、しんどかったー。

私の人生もそう長くはないので、あと10年後くらいまでには、
もう1度、このシーンがみたいです。

2005.9.29 2年後に岡田阪神が・・。
こんなに早く優勝して・・これから先、どうなるんでしょうか?
そして、日本シリーズ 4連敗というのが泣けます。

今年は 2008年・・さてさて・・

わああぁぁ・世紀のV脱・逸 
こんなことがあるちゅうのが、タイガーズらしさ でんなぁ。

真弓さんに監督が代わって・・2009年。
まぁ 情けない・・。
「桜祭り狸御殿」(2001.4)より HOME